ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

究極のママ友。

過去(ママ友が一人も残りませんでした。 - ただの主婦)でも語っていたのだが、お友達をどう作って良いのかわからない。

 

しかし今日気付いた。

私には最強のママ友がいたのだ!

 

その名も「長女」。

 

極論、私が生んで育てたママ友。いわば私のクローン・・無敵だ。

 

今日は長女の住む家に、次男のベビーグッズをあげに行った。

そのあと、運動がてら大きな公園へ行ってきた。

 

長女はもう妊娠9ヶ月。次男は4歳。

 

母と3人でウォーキングをしながら色々話していたのだが、会話の内容が全て子育てだった。

 

数カ月前はこんな話しはしなかったのに、気付いてみれば衝撃的。

子どもだと思っていたのに知らぬ間に母親に変わり、私と並んで歩いているのだ。

 

・・私は子育てをいったん解脱したが、ババは全くのど素人。

私自身も知らぬ間に思考がババに変わっていた。

こうやって無自覚なまま次の世代のステップに進んで行くのだろうか。

 

できることなら自分の子育てが終わってから、孫との再開を噛み締めたかった。

まさかの同時進行とは・・。

 

たまごババの気持ちを味わいつつ、長女とほぼ同世代の子どもを育てるママ同志の議論を交わした。私も現在進行形なので、古い価値観がありつつ「今の育児」にも精通している。

 

娘と子育てがかぶるのは想定外だが、これこそ最強のママ友。

まずもってお互いを丸出しにして付き合ってきたため、何事も比較対象にならない。

 

包み隠す部分もなく本音を言え、気まずくなっても金が切れても縁は切れない。

相手の思考も趣向も嗜好も個人情報も丸わかりどころか、マイナンバーカードの受け取り前までの手続は私がやったのだ!

 

孤独で依存しがちな子育てを娘と共有できるなんて・・。

これぞゼロから作り上げた「究極のママ友」ではないだろうか。

 

フランケンシュタインが作った怪物が、怪物を要求した時の気持ちが分かるような・・。

 

ただ、誰一人として私たちの間には入れない、究極のA.T.フィールドがあるのも確かだ。

2人でいると、とんでもない陸の孤島になりそうだ。

 

誰が私と長女の同席する、ランチ会やお茶会に参加するというのだろうか。

 

もはや親子の私たちには「血縁」という永遠の絆で結ばれており、アイコンタクトなども超越し、ノールックパスもできる。

 

念じれば伝わる。

 

ただでさえ子育て解脱組に属す私の舎弟が実娘だなんて、その威力たるや山の如し。

どんな攻撃でも微動だにしない。

 

いやダメだ・・このままでは長女にも友達ができない・・。

 

仮に長女が実家暮らしとなるとする。

長男は2年前まで小学生だった。

 

同じ小学校に次男が入学し、ほどなくして孫が入学したら・・叔父と甥が同じ学校になる。

 

そしてこの小学校には長女の時から通っているわけで、連続14年間通い続けた。

PTAも係りもほぼ毎年やり続け、そこにブランク4年そこそこで舞い戻る日が来るのだ。

 

もはやこの学校の表面、裏の顔、現先生方の趣味趣向、方針・・果てはご自宅や家族構成や成長も知ってる方がいる。

なぜなら長女の同級生が母校の現職教師だからだ・・。

 

そして長女の時の担任の先生は、今や市の教育委員会に何人もいるし、各地の小中校の教頭や校長に出世している方もいる。

 

しかも旦那の担任の先生は現教育長だ。

 

当時の家庭教育学級に励んでいたお母さん方は、方々の児童館で今も働いている。

がんばりすぎて選挙に出た人もいた。

 

もちろん後援会は全てママ友で固められ・・初出馬2位で初当選していた・・。

そして市議会員になり、3年前には県議会議員になった。結構人気。私も好きだ。

 

NPO法人で活動されているママさんも、たくさん知っている。起業された方もいる。

 

子どもが大きくなってから保育の資格を取り、お子さんの元幼稚園の先生になったお母さんもいるし、保育施設を設立した方もいる。

 

そう・・これだけの育児コネクションを私は持っている。

 

さらに裏のカード・・私が5年以上前に起業したお店(今は弁当のみ)の常連は、市役所の各課の所員と現市長である。

出世前から知っているので、タメ語で話せる。

 

これが小学校で母娘揃うのだ。PTAはおろか、事実上学校ごと乗っ取ったも同然。

 

・・よく見ると別に周りが凄いだけで、私に何の権力もないが。

 

このコネクションをフルに使い、PTA会長の座につき、学校の問題をしらみつぶしに指摘していったとしたら・・周りには誰も残らないだろう。

 

ちょっとしたミスくらいならその場で握りつぶせそうだし。

バレずに自分にも還元できそうな・・。

 

だから家族経営はダメなのだ・・行く行くは吉兆の様に「ささやき懇談会」だ。

 

考えが浅くて世界が狭いところは、まだまだ私も「ただの主婦」なんだなぁ・・と思う。主婦をディスっているわけではないが。

 

それにしても、初めて周りの躍進を書いてまとめたが、皆の頑張りが凄い・・。

子育てしているからできない、ではなく未来を見据えて学ぶ姿勢には本当に尊敬する。

 

今のたまごママやひよこママさんでも、女性格差の改善や旦那の育休なども後押ししてくれる時代になったわけだし、これにフルに甘えて人生計画を立ててほしいと思う。

 

自分の家庭がひと段落したときに、自分に何も残らなかったら悲しすぎる。

 

ただの主婦でも得られるコネや経験値は山ほどあるのに、「仕事」として評価されないものばかりだからだ。

気分転換でやっていたフラワーアレンジメントや、刺繍でさえ仕事になるのだ。

どうか今に捉われず先を見据えて子育てして欲しい。

 

私の世代やもっと前の方々は反発する術を持たず、あらゆる逆風に体当たりをしてがむしゃらに頑張るしかなかった。

それでも自分を確立してきたって、本当に努力のたまものだと思う。

 

で、「女性だから」出産率も大切に。

 

これから先のママさんは、子どもの未来だけでなく、家族や自分の未来を見据える余力が昔より与えられるわけで、ちょっと羨ましいなって思うよ。

 

実際社会に適応できないから、子育てに逃げる人はいる。

あの頃に戻れればな・・て、年を取るたびに思う。

 

要はその時にはわからないかもしれないけど、振り返ると随分進化しているということ。それに追いつこうとしがみつかなければ、育児終了後ただの虚無だ。

 

ママ友の関連性も随分希薄化し、上っ面になってきている。

情報収集だけでのつながりはもはやSNS上だけでいいわけだ。

 

ママ友間で起こりうる辛辣で理不尽な扱いなども、実は人間性においては重要な体験でもある。仕事だと思えば嫌な思いも経験値に変えられる。

自分が痛みを知らなければ、人の痛みも分からない。

 

今はすべてが「疑問→答え」で結ばれる時代なため、過程が端折られ学ぼうとしない。答えで解決するため=知識量と錯覚しがち。これはただの答え合わせに過ぎない。

 

でも育てているのは「リアルな人間」なのだから、臭いものにふたをするだけではなく、大いにみんな悩めばよいのだ。絶対糧になるから。

 

というか糧にせず封印していたらもったいない。人間性が上がるチャンスなのに。

 

努力している姿や達成感は、親が先だって子どもに見せたほうが良い。

子どもは親の後姿を意外と見ていて、一緒に育ってくれる。

 

親がPTA会長で子は生徒会長・・とか、そんな構図よく見かける。

小さいところでは、親が部長やってれば子は班長とか「上」に付きたがる風潮。

 

と、言うわけで面倒くさい学校の部活動や、地域の野球チームなどには積極的に参加を推進。

お教室に預けっぱなしではなく、アナログにみえる「親参加型」の活動には出たほうが、子どもと共に打ちのめされ、一緒に育つから。

 

やり切った感動とか、一緒に乗り越えた後の子どもの変化や倫理観は最後までやった人にしかわからない。

 

実際私の周りでも、子どもの活動に一生懸命付き合ったご家庭のお子さんは、今凄くいいポジションにいる子が多い。

 

長女の同級生で言えば、国家公務員とかICU大学院生とかお医者さんのたまごとか。

 

みんな中学まで公立で、親は働きしながら学校のPTAや女バスや野球部などに熱心に通い、子どもと近い状態で過ごしてきた方ばかりだ。いやあ、当時はもめたもめた。

 

「最後に笑う」とはこういうことか・・と、身に染みている。

 

自分自身ももっと努力したいが、一通り経験した身で言う。

 

この期に及んで面倒くさい・・。

 

とりあえずはお友達を作るところから始めなければ。

と、私らしくどうしようもない感じで締めよう。