ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

続・オリンピックバカ

先日オリンピックバカ - ただの主婦とか書いていてなんだが、池江璃花子さんとか大好きなので、前向きで努力をした素晴らしい結果のニュースとか見ていると心が痛い。

 

実は前の主人が某スポーツで、オリンピックの強化選手であったため、オリンピックを目指している選手やご家庭の雰囲気や圧を身に染みて知っている。

 

前の主人はオリンピックの選考に漏れ、同じクラブチームの子が銅メダルを取っていた。

 

何年も毎日何時間も努力し、体格もそのスポーツ特有の体になり、実力もあるのに選ばれなかった主人は、それからいわゆる一般人の道を歩き始めるわけだ。

 

しかし、小学校の頃から朝から晩までスポーツに打ち込んでいて、全てスポーツ推薦で進学し、どんなにバカでも進級していた彼が、きちんと受験勉強をして大学に進学している一般人と突然肩を並べる事なんかできなかった。

 

最終的にSEとして働き始めることができたが、たまたま地頭がよく適性検査で1位を取れて、小さい派遣会社に就職でき、最終的に派遣先が某大手ソフトウェア会社だったからラッキーで引き抜かれた。

 

ここまで行くのに2年下積みをして資格を取って入社。

年下の大卒社員にこき使われ派遣で安く長く使われ、挙句の果てに元の会社は倒産し、10年以上もがいて努力を重ねてようやく運だけで大卒と並んだというわけだ。

 

努力は死ぬほどしたが、普通なら無理だっただろう。

 

うちは息子も娘もスポーツで進学しているため、実業団まで行かせるのか、オリンピックなのかと、目標に迷った。

挙句、コロナで自動的に終わったけど。

 

いうて強化選手でもなく、インハイに出るくらいなのだが、これでも相当家族一丸となり努力して親も身を粉にした。

人間関係もクソみそだし。

 

スポーツってそれくらい大変。

 

やらせて良かった!は、死ぬほど感じるが、インハイ行っても世間に出れば「へぇ~」くらい。履歴書にもかけない。

 

だから、今の不安定な状況での選手の気持ちって凄くわかる。

 

自分のベストを試合に合わせるのもプロの技術で、メンタルトレーナーが付いた時も相当長いスパンで計画を立てて、選手をピークに持って行っていることも知ってる。

 

だから、辞めてほしかった。早いうちに。

 

あと3ヶ月くらいで始まるのに今更引けないだろうが、それくらいみんなを悩ませ、苦しめている所業なのだとわかってほしい。

 

やってもやらなくても苦しい。

だから苦しみが増すようなくだらない報道は辞めてほしい。

・・まあこの時期になって誰も選手は見ていないだろうが。

 

オリンピック。終わってしまえばそれまでなのだろうか。

消化試合ではないのだ。

 

この拙い文章でうまく伝えきれないが、ただただ選手の皆さんには健康に気を付けてほしい。

あと、関係者も。

 

・・なんだか当たり所が無くて悲しい。