ただの主婦

子育て、日々の事、時事、思想、ただの持論

夢の生活

旦那とお店を経営している。

 

もう何年も経つのだけど、よく言われるのは「いいわね~」とか「夢よね~」とか。

 

・・でも冷静になってほしい。

 

亭主元気で留守がいい。

 

寝ても覚めても一緒なのだ。

遠慮も無いし、とんでもない喧嘩ばかりなので、今は別々に出勤している。

 

店舗内離婚だ。家では普通だけど。

 

それはそれとして、自営業だと休みも子どもに合わせられる。

良いこともあるけど、基本的に福利厚生や全てを自分たちでやるため、生きるために必死だ。

老後も考えなきゃだし。

 

でも、長くお店をやっていて一番つらいのはお金ではなく死に別れだ。

 

バイトの時はこんな理由、思いもよらなかった・・。

 

いつも同じ席に座って3~4時間も外を眺めていたご夫婦。

文通が始まってしまった90歳を超えたおばあちゃん。

癌を患っていたお客さん。

独り身で毎日来るおばあちゃん。

子どもが嫁ぎ、奥さんも亡くしてしまったおじいちゃん。

 

みんな亡くなってしまった・・。

 

・・コロナ禍になり、一年以上もお会いしない方もいて心配でならない。

今でも思い出すと泣いてしまう思い出の方もいらっしゃる。

 

自分が子どもの時、旦那さんと小さな店を切り盛りしながら子ども達と過ごす家庭って夢だなぁって思ったこともあった。

 

でも現実は違う。

 

支払いは毎月山の様に来るし、いろんなことに頭を使ってお客さんを自分たちで集めないといけないし、業者とのやりとりやイベントや通常営業以外の事もやらなければならないし、体を壊している暇もないし、市や税務署やいろんな機関とのやりとりも全部自分たち。

 

お客さんは覚えちゃうから、何かあった時にとてもつらい。

きっとお店をやってるうちは、かわるがわる人が変わって、ずっと続く。

 

とにかく一言でいうと大変。

 

あまりにも大変すぎて「ぶらり途中下車の旅」蹴った。

ディレクターのおじさんがわざわざ来てくれたけど・・蹴った!

 

そのあとすぐにコロナ禍になったし、常連さんを守りたかったので結果オーライだけど、通常時で考えたらバカだ・・もう二度とオファーは来ないだろう。

 

でも、凄く恵まれているって思うこともある。

 

お客さん達の人柄だ。

全て優しい。みんな丁寧で礼儀正しい。

 

過去カチンと来た方もいたけど、クレームもなく嫌な思い出も5本の指で収まる。

 

土地柄なのか、従業員がみんなまじめで穏やかだからか、本当に感謝したい。

 

この店で働いていると帰り際のお客さんがみんな「ごちそうさま」って挨拶をしてくれる。

ほぼ全員する。常連ももちろん新規も。

 

娘にも「私は外でご飯を食べて”ごちそうさま”って言ったことないよ。」と言われた。

・・私も滅多にない。

というか、病んでいるから知らない人の目が見れない・・。

 

でも、接客が苦手で避けていた私もここでは働ける。

 

そんな方々と出会えるお店をやっている私たちは、やっぱり夢の生活かもしれない。

 

そんな夢の城を守るために、今日も朝から走り回ったなー・・。