ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

動線が重要

今週のお題「間取り」

 

お店をOPENにする際、一番こだわったものはインテリアでもメニューでもない。

動線」だ。

 

詳しくは書けないが、お客様の心理や動物的に目が行くもの、例えば視線や色彩を駆使し、入口から客席まで様々な仕掛けを作ってある。

 

いかに要領よく最低限の人数で、お店を回転させることができるか。

どう動けば衝突せず、ポジショニングを守れるか。

 

うちにはホールのポジションが存在しない。

ホールはお客様がやればいいじゃないかーって考え。フードコートみたいに。

 

基本的に調理はスポーツなので、軸足一本で全てカバーできるように配置してある。

各自が歩いちゃダメなのだ。ジャマだもん。

 

オペレーションも極力減らし、食材も機器もバッティングしないように考え、何食も同時に出せる。

 

そう、大好きなマルチタスク全開のお店。ピクミンだ!

 

結果、40席1人でカバーできるお店となった・・。

極端すぎる。

 

でも、この考えが功を奏し、コロナ禍となってしまった今最低限の接客で営業できるようになった。

 

人件費も3年前までゼロだった。

今は疲れちゃったから、経営に回ったけど。

 

インパクトや話題性、記憶に残る仕掛けや、人が人を招きたく成る仕掛けをふんだんにバラまいた。

また、真正面が超有名店だったのも利用した。

 

利用動機が同じ方々が集まるのだから、引っ張ればいいのだ。超簡単。

 

この仕組みを考えるため、私は近辺で1年間アルバイトをし客層や利用動機を調べた。

そして、その地域の年間を通した行事や他県からの利用者が、イベント時いつどれだけ来るか割り出した。スパイだ。

 

主人は24時間体制で店舗予定地の前に立ち続け、年齢層や男女比をまとめた。

 

そして二番目は「認知」。

 

人がどういうものに興味を示し、どう記憶に埋め込めるか考えた。

 

・・もはやメニューは置き去り。

 

そうやって心理を突きまくって、2年で半数、5年後70%の廃業率を乗り越え、今も残り30%に食い下がり生き延びている。

 

要は個人の「やりたい!」は、共感されづらい。

やりたいは起業のきっかけだけで十分。

 

長く続けば何をやっても周りが付いてくる。(持論)

 

私が某テレビで印象に残った話は、「デザインには相手がいて、芸術は独りよがりである。」という、当たり前な論議だった。

 

デザインは多数派に受け入れられないと儲けにならない。

でも、芸術は自分を表現するので相手はお座なり。金になるには運と時間がかかる。

 

往々にして起業家は後者が多い・・。大博打だ。

 

才能も受け入れられなければ評価されないし、自分の押し売りは相手に響きにくい。

稀に、技量もあり多数にウケる方もいる。

 

運動もできて、勉強もできる・・みたいな。

そんな天才は素直に羨ましいなって思う。

 

私は早婚のただの主婦なので、アホほど入ったアルバイトの経験や、お客様の視点からお店を作り上げた。

 

三番目に重要視したのは利用動機だ。

 

そんな中でかなり勉強になったのはカルディでのバイト。

まーブラックもいいところだったが、女性ばかりの職場は他と視点が全然違った。

本当に細部まで考え抜かれている。

 

「かしこまりました。」とか。

まだ脳みそにすり込まれていて、たまに担任の先生とかに使っちゃう。

 

カルディは、本気でやりたい方にはお金ももらえて勉強できるのでホントおススメだ。

 

私も販売は経験値がゼロなので、カルディのセミナー行きまくった。

セミナーで時給が出るのだ。みんな嫌がっていたけど、行くしか。

 

接客やラッピング。どうコーヒーをお勧めするか・・のテクニック。

裏方専門だったので、凄く学べた。

 

が、試練もたくさん・・差別もたくさん・・いじわるも陰口も山のように・・。

まるで女子高のようだ。

 

例えば呼び込みは対象物が無いところで、ひたすら叫ばないとならない。

裏方で全くできなかった私は、社員に「いらっしゃいませ。マンゴーがお安くなっています。」を、一日叫んで。と言われ、コーヒー配りながら真面目に5時間叫び続けて喉をつぶした。

 

そう・・今は無き無料コーヒー配布ゾーンはできないヤツの定位置だった・・・。

まあ、この店では修行させていただいた。

 

 

こんな感じの私なので、暇なときセミナーに通い勉強しよう!!って向上心もあった。

が・・勉強できない人だった・・思い出した。

 

唯一、現場検証みたいなセミナーがあり、参加者が相手の店へ赴き改善点や良いところをレポートにまとめるものがあった。

 

客観視は得意だ!離人感あるから!と、参加したら8名中7名が顔なじみだった・・。

残りの1名が私だ。

 

各店舗に回る際も無駄話ばかり。

私にとって同業者は敵なので、挨拶意外なにもしゃべらなかった。

・・コミュ障という問題もあるが。

 

案の定、最後にまとめられたレポートはメリットデメリットが2~3行書かれているだけ。

 

私は一店舗につきA4用紙3~4枚指摘したのにだ‥。

 

この時は終了式でブチ切れた。

「仲良しごっこじゃないですよね!!???」って。・・・役所のスーツたちの前で。

 

そしたら帰りがけに何枚か名刺もらったけど、腹が立っていたので捨てて帰って、一人でわんわん泣いていた。

 

まあ、プロの所業ではないよね。お恥ずかしいが。

 

こんな感じで営業しているお店もコロナ禍になり、テイクアウトだけにしたり借金背負って今も継続中。

助成金もいただき、なんとか幸先も見えてきた。

 

次に目指すは2号店からの譲渡。

 

コロナ禍で培ったこと、変わったこともとても多い。

 

タダで置きあがるもんか!