ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

子育てを語ってみる ◆男の子の育て方

ただの主婦のブログなんだから、自身の子育て持論もちょこちょこ書き残してみよう。

 

思いつきなんで、成長過程は卵から書くわけではないが、今日は男の子の話で。

 

長女が結婚したわけだが、その旦那さんのお母さんがしきりに言うのだ。

「このタイミングを逃したら一生結婚しなかった」と。

 

確かに30歳越えたご長男もいるが、今でも同居している。

 

このお母さん、私とは20歳離れなのだが凄く完璧!(親子のような不思議な関係)

良いお家なので、外で働いた経験がなく、趣味を全うし家事も料理も完ぺきなのだ。

 

うちの男の子たちはまだ中坊と幼稚園児のため、うっすら感じたのだが、男親の場合母親が完璧ではいけない気がした。

 

女親の場合、嫁がせるためその家庭で育った雰囲気はそのまま受け継がれてしまう。

 

例え旦那さんのご実家が毎年イベント事を祝ったり、おせちを作るお家でも奥さんのご実家が何もしてこなければその家庭は自然と何もしなくなる。

 

要は生活の基盤は女性だと思う。

 

もちろん自分がおせちの無い家で育ったから・・と、作る方もいるだろう。

 

でも、その家の味を知らないと継承にもならないし、何というか家同士ではなく、個人同士の結婚というか・・。たとえが難しいが。

 

とにかく、親の力量で女の子たちの家事に向かう姿勢は変わる。

 

 

自分で言うと、母は完ぺきだった。

 

部屋も整頓され、掃除も行き届き、料理は冷凍食品やお惣菜ゼロ。

おやつも手作りで、クリスマスや正月など七草や冬至まできっちり行う家だった。

 

器用で何でも作れて、裁縫の講師でも呼ばれていた。

 

オシャレで身の周りに気を使い、でも宝石とかブランド物は一個も見たことが無い。

 

こんな母親のもとで育った一人っ子の私は、いろんな過程でぶっ壊れましたが、地は残っているなって凄く思う。

 

例えば料理。

 

大体なんでも再現できる。し、最初から包丁も何もかもできた。

母を見ているからだ。

 

また、裁縫は習っていないので見様見真似だが、長女や次女の浴衣も作ったし、ワンピースもたくさん。

コートや帽子、おくるみや母子手帳ケースなど様々なものを作った。

 

長男が一時通っていた保育園の毛布には、でっかい仮面ライダーのアップリケを自作した。

 

 

そして私の集大成が幼稚園バッグセット!!イカれていた・・。

 

 

長女はシャーリーテンプル、次女はポンポネット、長男は仮面ライダーオーズと、生地を買いあさり、オリジナルデザインで王級の様なバッグとか、クワガタがはみ出たような靴入れとか、突拍子もないものを作った。芸術作品展だ。

 

これらも型紙なしでジョキジョキ切って縫って、感覚で作れた。

今でも頭の中で想像してすぐ現物にできる・・お店もそれだ。

 

資質もあるかもしれないが、とにかく母を見て育ち、母のように自然となった。

 

「門前の小僧、習わぬ経を読む」である。

 

だからうっすらソレを感じていた私は、女の子が生まれたとき「私がきちんとやらなければ!」と、凄く気を張って生きていた・・。

おやつも手作りだった・・。

 

・・タガが外れて離婚したんだろうか・・。いや、今は辞めよう。

 

つまり、育った家庭環境って子どもに当然しみ込んでいる。

動物園の動物が自然界で生きられないように。

 

例えば母の姉だが、これも完ぺきなお母さんであった。

あの母が神と崇めるほど何でもできるし、生活環境も整い、清潔で至れり尽くせり。

気遣いも完ぺき。何より料理がうますぎ!

 

そしてここにはイケメン兄弟がいて、自慢のいとこだった。

向井理田中圭みたいな感じ。

 

学生時代は超人気で、芸大も塾なしで受かるほど才能もあった彼らだが、実は二人とも今も実家暮らしで結婚していない。

 

ニュアンスが分かるだろうか・・言い方が悪いが、母の呪縛が解けないのだ。

 

たぶん、この完璧な母親のような生活をさせてくれる嫁は生涯見つからないだろう。

 

生活レベルを下げられない、とでもいうのだろうか。

 

そう感じたのは前の旦那の母親を知った時だった。旧姑だ。

この母親、とても顔が広く社交的で明るくて好奇心旺盛で楽しい人だった。

 

で、食事は適当だった・・。

 

おせちもお雑煮もその家庭ではなく。

正月はカニ食べたりすき焼きやったり。

 

誕生日もクリスマスも市販のケーキで、お惣菜や出前もふんだんに。

お掃除は机の上が綺麗ならいいかな。くらい。

 

要は適度に手を抜いて、自分の生活を楽しむ方だった。

 

・・羨ましかった。

私の母はしっかり家事をこなし、あまり外には出なかった。

家も物が少なく、整頓されていた。

 

そんな適度に手を抜いた母親に育てられた前の旦那は努力家で、自立した人間だった。

 

・・言い方悪いけど、「自分がしっかりしなきゃ・・!!」みたいな。

 

・・私は逃げるように家を出たタイプだが‥。

 

で、いいと思った。

親は子を自立させてなんぼだ。

 

そうやって子は自分たちの生活を自分たちで切り開く。

そう仕向けるように育てるって大切で、実家が完璧な居心地ではだめなのだ。

 

反抗期があって、ぶつかり合って、親のだらしなさとか態度に疑問を持って子どもは学んでいくのかなって思った。

 

それに親が完璧だと結婚した嫁に「うちの母はこうだったけどな・・」っていう禁句を平気で言いそう。

 

嫁におかんを求めるな!!!家に帰れ!

 

でも、そう育てられてきた・・ていう過程を知ると、男の子って適当でいい気がしたのだった。

 

 

 

 

・・よし、今日から自由だーーー!!!なんもしねーーーぞーーー!!

 

 

 

 

っていう言い訳をしたかっただけとか。