ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

自己防衛のためにバカなふりをする

子育てで永遠に付きまとう厄介ごと。

 

ママ友付き合い。

 

子供のために、生活水準も趣味も年齢も出身地も何もかも違う女性と強制的に付き合わなければならない。

 

我が子が気に入った相手のお母様が、もれなく付いてくるわけで。

これこそ「ママ友ガチャ」ではないか。

 

「親ガチャ」やめて「ママ友ガチャ」流行らせようよ。

 

 

もとい、そういうわけでママ友にはどこまでさらけ出すべきか。

20年以上かけて色々学ばせていただいている。

 

 

結論、出しても出さなくても、もめる。

 

 

どう転んでも胃薬必須だ。頑張れおかあさん!オシマイ。

 

 

長女のとき、育児サークルをハシゴした。

異種格闘技が如く、無理して色々なイベントに参加して必死に子供を遊ばせた。

 

自分がオフ会を開催したこともあった。

 

サークルも習い事も幼稚園も。なるべく役員をやった。

 

それ程一生懸命だったのに、やってもやらなくても「若いからね〜」と流され、虚しかった。

 

次女のとき、たまたま上の子と4歳差の弟妹が多くて、長女と同じ学年の顔なじみのお母さんたちが半数くらいいた。

 

これら2週目の母たちが漏れなくボスママとなり、園を牛耳った。

 

この時も役員は率先してやり、家にお友達を呼んだり呼ばれたり。

休日に家族ぐるみで出掛けたり。

 

まあ、痩せるほど無理をした。

 

そして長男。

 

知り合いはみんなお子さんが小学校に上がり、働き始めてしまい、子育てをしているのが私だけとなり。

 

また、イチからママ友付き合いか…と、げんなり。

 

更に今まで長女と同級生の親は大体10歳以上の年上だったのに、長男と同級生の親の中では年上の部類となり、世代ギャップに私がついて行けなかった。

 

で、一人でいることが多かった。

 

 

そして次男…私には孫もいる…。

完全に沈黙。

 

きっとみんなにとって、人数を数え始めた時「…あとひとり…誰だっけ」なのが私だ。

 

 

まあこれは幼稚園付き合いの話だが、年齢が上がるに連れてPTAや部活動、スポーツチームでの親付き合いがもれなく付いて来る。

 

この付き合いも、出ても出なくても叩かれる。

 

そして何かしても、しなくても必ずターゲットは自分に回ってくる。

 

こんな経験をしてきた私の回避策。

 

「なるべく軽症で耐え忍ぶ」

 

そのため、自慢や家庭の話などは絶対しないで個性を潰した。

そして「でも、だって、どうして」を封印し「はい」とだけ言うようにした。

 

もちろん家族の話や趣味の話を折り込んで話す方たちは、最初は和気あいあいとしていて仲良しこよしだ。

 

でもこれは「仲良しごっこ」と見せかけた、母たちの詮索合戦だ。

 

そして私は知っている…2年目3年目でレギュラーが固定されたり、我が子と誰かが微妙な実力だと知り始めたとき…ソレは始まる。

 

第一回チキチキ陰口大会だ。

 

こういう時に初回で「私刺繍が趣味なの〜」と、過度なアピールをしてしまったお母さんが、裏で貞子をもじった様な「サシコ」とか隠語を付けられる。

 

最初はみんな「すご〜い!起用で素敵〜」とか興味もないくせに持ち上げるが、いざというときに「じゃあさーロゴはサシコにやってもらえば?好きそうじゃん。」と、いいように使われる地獄。

 

 

最初に仲が良いほど、知れば知るほど、女性は後々大きくもめる。

 

 

私はこれらの経験を踏まえ、初対面よりATフィールドを全開。

 

何を聞かれても

「へ〜」

「そうなんだ〜」

「知らなかった〜」

で、済ませた。

 

大抵みんな自分が優位に立ちたいものなので親切ぶるが、私は心を開かなかった。

 

それと、スポーツチームなどはとくにみんなが集まると、他人の子を褒めて自分の子を卑下する。

 

もちろんこれも下手に出て相手の本音を探る駆け引きなわけだが、私は親として頑張っている我が子の悪いところや出来ない所を話題に出したくなかった。

 

むしろ「うちの子すごく努力していて、上達したのよ」って言いたいけど、コレを言うともれなく私のあだ名が「マウント」とかになる。

 

だから会話に入らない。

 

そしてボッチる。

 

…これが正しいかはわからないけど、実際に親がもめにもめてやめてしまう方もいる。

頑張っているのは子供なのに場外乱闘が原因とか…って寂しくなる。

 

だから自分がターゲットになったり、ハメられた時は「肉を切らして骨を断つ」とか「最後に笑う!」を唱えて乗り切った。

 

 

そしてもうひとつ、心に決めていたモットーがある。

 

 

「やられても殺り返さない。」

 

 

同じ土俵に立ちたくない。

 

我が子が色んな困難や自分との戦いに翻弄し、成長している裏で、親が子供のままでは恥ずかしい。

私は陰口は絶対言わないようにして、言われても「私、よく知らないし」と、バカを通した。

 

嫌な事を振り返ったとき「嫌なことでした」で恨み節を語るのでなく、そこから学びを得て生かさないと「あの時傷ついた自分」が勿体ない。

 

今こそ人間性を上げるチャンスなのだ。

 

そう思って、他人を俯瞰視しながらやり過ごしている。

 

 

何年子育てしていても、世代や地域差も国境さえも何もなく。

ママ友付き合いって同じ事の繰り返しなんだなって思った。

 

まあ、進化するはずも無いか。普通一時だし。

 

子供が小さいうちの期間限定体験なのだから、仮に学んだ頃には終わっていて、また新しい親が洗礼を受けにやって来る。

 

私みたいに20年以上同じ経験から抜け出せない親は、少数派だろう。

 

 

 

マジ、賽ノ河原だ。