ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

カラーセラピー

1年半くらい前、ショッピングセンターで開催されていたワークショップ。

周りはハンドメイドばかりで500円ほどの相場の中、15分しかかからないのに3000円取るカラーセラピー

誰も並んでいなくて不信感もにじみ出ていたけど、普段占いも信じないくせに気になったので挑戦してみた。

 

私のときは60種類くらいのボトルから、インスピレーションで4本選んで診断した。

もちろんこの4本に過去とか未来とか理由があることも知らない。

 

この写真がその結果。

このときは自身がASDだとは思ってもいなかった。

ただ家庭事情が良くなくてアダルトチルドレンなんだと診断されていて、色々とあきらめていた時期。

 

ボトルの上から「本来の自分」「過去」「現在」「未来」だそうだ。

 

本来の私は赤と黄色。

情熱にあふれていて、「変革」をもたらすべく実行力とパワーを持った人らしい。でも裏を返せば赤は危険で激しい色なのだが、黄色の意味が明るくて楽しい、子供っぽさを表すため、良い方に解釈してくれた。

 

これ、後付だが黄色は「注意」も表す。

「純粋で危険で注意が必要」って…多動だった子供時代そのまんまなのだ。

行動力→ADHD(多動)だったらマジ悲しい。

 

過去…。

クリア(透明)は純粋無垢、繊細さを表すが、虚無、無意味も表す。

下段は黒。暗闇、恐怖、抑制、不安、絶望…。

この二色が上下揃ってしまったことで、とにかく「アカン」事を推測してほしい。

どれくらい「アカン」かというと、部屋に釘を打って籠城し、トイレでご飯を食べていた。一人っ子なので、全てを一人で抱えた。

詳細は全部書かないけど、過去の私はとっても「アカン」かった。

 

現在。

うって変わってクリアの純粋無垢さと、ブルーの爽やかさと冷静さ。

憑き物が取れてアレになったかくらい透き通っている。

でも、色々解決して今が一番「自分」に近づけたのかも。

あしたのジョーくらい真っ白に燃え尽きているイメージ。

 

未来。

なんと金色。

「目標を持って長い努力を続けた証」なのだ!

権力、成功のカラーである。

オレンジはショックやトラウマを乗り越え、明るく元気な色。

これに金色がに乗っかている。

なんだかわからないけど、何かが報われるときが来るのだ!たぶん。

問題は「未来」っていつからなんだ!!今がいい!!

でも今は現在だーー!!見えない焦り。

 

 

過去の案件から見ても、すげーードンピシャでびっくりした。

 

で、「そんなに黒いか」くらいのツートーンな過去に「やっぱりな…」と思って、流石にこのときは涙が出て止まらなかった。

ショッピングセンターの真ん中で、突然おばさん泣き出す。みたいな。

 

本当は両親に「わかって」ほしかった。

普通にしゃべって、何にも怯えず普通に暮らしたかった。

 

今、自分は母親となり子どもたちとたくさん話す。

長女とは「同じASD同士」腹を割って話す。

一人っ子の私は一人であがいてあがいて戦って、結局25年かけて「自分の居場所」を必死で作っていたんだ。

だって長女は子どももいる…次男は6歳…「ママ友」だって産んで育てて作ったんだぜ!(違うか)

 

「よくやてるよ」

って、ちょっと自分を褒めてあげた。

 

最近「小さな私」(小さいときのつらい記憶を背負ったインナーチャイルド)出てこないなーと、思ったら「障害者手帳」を持ったときだけ歩幅が小さくなり、視線が泳ぐことに気づいた。

返答も「ん?ああー。」と曖昧に答えがちになる。

発達障害者ぶってない?」みたいな違和感は自分でもある。

社会性が必要なときは意識をしているので定型発達っぽくできるが、もともと「引っ張られやすい」ので地が出たのかもしれない。

 

今日も長男の修学旅行で飛行場まで送っていったのだが、駐車場の「障害者割引き」があると知り、手帳と駐車券を両手で持ったまま管理事務所を探した。

その時の私は長男(185cmあってデカい)の後ろを、お父さんの歩幅に合わなくてちょこまか歩く子どもみたいに歩いていた。

私も167cmあるから、まあまあデカいのだが。

 

そしてアラフィフのおばはんが、飛行場を珍しそうに見回していた。

なんか「ここから新しい世界が始まるんだ」という希望のある未来に見えた。

なぜか「大人がいっぱいいるな」とも思った。

 

ひとまず長男を見送り、管理事務所で手続きをしてもらった時、私は警備員のおじさんに「うん、わかった」と、返事をした。

返事をしてちょっと我に返った。

多分「出たな!?」と、思った瞬間だった。

 

これは気のせいかもしれないけど、もし「そう」であるなら。

小さい私も自分の何かに気づいて、「納得」しようとして障害者手帳がトリガーになったのかな。と、勝手に思った。

今まで「我が子の友達」といる時しか出なかったからだ。

 

だったら彼女は飛行場が初めてだ。

飛行機でも見せてあげればよかったかなーと漠然と思った。

まるで小さい子連れのお母さんみたいな心情。妄想だけど。

 

駐車場を出て右折した時、離陸していく大きなジャンボジェット機が見えた。

瞬間「わーーすごい!」と、私は叫んでいた。

…ん?

 

飛行機なんか何度も見ている。

ん???

 

って思いながら帰路についた。

何かわからないけど、こういう「変」な瞬間を「大切にしてあげたい」と強く思った。

 

もしかしたらクリアと青色のボトルを選んだのは、この子の意識かもしれないから。