G.W.近所の公園。
流石に休日なので人も多いだろう…と思い、9時〜12時で帰る計画だったのだが、蓋を開ければ誰も来ない。し〜ん。
次男と虫取りとかしていた。
こんな環境なのに、チョウチョ一匹出会わない…。
お昼までいたら、「虫取りへ行こう」というイベントが始まって、6組くらいの家族が集まった。
不穏な空気が流れる…私、午前中からいるが「虫見ていません」。
総勢20人くらいと「虫博士」と言われる大人が2名付き添い、いざ「同じ道へ」。
…いないぉー…。
風も強くなってきて、案の定虫一匹見当たらない。
たま〜に風に吹かれたアゲハチョウが横切るが、強風も相成り「F1並の速度で」通過していく。
この一匹の蝶に「20人全員反応する」
子どもは「捕まえて〜」「捕れない〜」と阿鼻叫喚、親はその声と周りの親の士気が上昇してきた空気に焦って網を振り回し始める。
「一匹チョウチョが通過しただけ」でこの状態。
…帰りたくなった。
そんな中、次男が運動神経と動体視力だけで二匹も蝶をゲットした。
周りがイライラし始めている中、「やったー!!2匹捕れた!!3匹目どこだー!!」
なんてはしゃぐので、空気が更にピリ付いてしまった。
子どもたちは「い〜な〜」とか「見せて〜」なのに、大人がマジになっているので「こっち来なさい」とか「あっそー」と反応してくるので、何かムカついた。
要は「悔し紛れ」なんだろう。大人げない。
こういう状況は「日本人ならでは」だと思う。
インターナショナルスクールへ通わせていたときも思ったが、外国人って他人の目を気にせず子どもの成功を素直に褒める。
それで傷つく子もいたけど「次、頑張ろうぜ!」と促すのが海外流だった。
大人同士だと「時には空気を読め」が存在するけど、7歳のガキンチョのマウントを受け流せない大人って何か悲しい。
そんなに余裕をなくすイベントではない。お遊びだ。
こんな空気で育ったら、「成功に罪悪感」を覚えそう。「負けた人がかわいそう」とか。
勝負事や娯楽はそんな事考えなくて良いと思うのだが、私も多勢に無勢。
すっかり飲まれた。
更に次男を「上手だね」とかわしたお母さんは、次男に「チョウチョ綺麗だよ。見る?」と言われて「あーいい!いい!おばちゃんチョウチョ大嫌いなの、気持ち悪くて!」とか言いやがった。
次男は笑顔のまま固まって、下を向いてしまった。
…これは食って掛かって良かったのだろうか…。
みんな一匹も捕れていない中、二匹も捕れて喜ぶ次男。
まだ7歳。
私も「すごいね!!やったじゃん!!」と言いたかったけど、周りには戦々恐々としてしまうご家族18人。
変に空気を読んでしまって、素直に喜んであげられなかった。
私の横にいたご家族も、「私、チョウチョ捕らないんだ。ダメだよね。だって羽が欠けてすぐ死んじゃうのわかるし。」とか親と話していた。丸聞こえ。
何しに来たん。バッタやトンボは夏秋だし、この時期テントウムシか蝶しかいないが。
せっかく「みんなで虫取りにいきましょう」というイベントに参加して、チョウチョも捕れて楽しい気持ちだったのに、周りに人がいるだけでこんなに気持ちが苦しくなるんだ。と、悲しくなった。
ただのやっかみだろ。わかっている。
私も逆の立場で「捕れない側」だったら、悔しいなー捕ってあげたいなーって思う。
でもその気持を「相手に聞こえるように言う」のは攻撃だと思う。
私も次男も「しっかり傷ついた」虫を取る集まりで虫を取っただけなのにアウェイ。
何これ。
もう帰ろうって思って集団を抜ける際、次男が近くにいた小さい女の子に
「帰るからチョウチョあげるよ」と言って二匹の蝶を虫かごに入れてあげていた。
女の子は「やったー!!大事に飼うね!」と大喜びでお母さんのところへ走っていった。
…お母さんはさっき次男に「チョウチョ大嫌い」と言った人だった。
遠くで悲鳴が聞こえた。
ザマァねぇ。
次男に「よくやった!!!」と言って、周りを無視して堂々と褒めてやった。
チョウチョ2匹捕った成果と、絶妙な人選に。