「氷砂糖が通貨になる」が面白かったので、「貝殻の通貨」とともに詳細を書くことにした。
ブログでは過去に何度か出てきたエピソードだ。
◆氷砂糖が通貨になる◆(長女12歳、次女8歳、長男4歳)約13年前
毎年我が家では「赤紫蘇のジュース」を作っていた。
いつもは三温糖で作っていたのだが、その年は赤紫蘇2束と氷砂糖を買ってきた。
「氷砂糖」というものを始めてみた長女が興味を示し、「これ飴?」と聞いてきたので「氷砂糖」っていうんだよ。と、教えてあげた。
長女ASD。
「氷砂糖は氷」だから冷たくて溶けてしまうものと思ったそうなので、「一個食べてみる?」と、あげた。
「ちょっと冷たいね」と言いながら食べていたら、次女参上。
「ずるいーーずるいーー」と騒ぎだしたので、一個あげたら「もう一個」が始まった。
たくさんあげたら紫蘇ジュースが作れない。
「ばあちゃんがね、氷砂糖を沢山食べると”お腹に虫がわく”って言ってたよ!」
と言っていさめた。
後ろで虫好きの長男が「次女のお腹に虫がわく」のを期待してワクワクしていたので、一個あげて追い払った。
紫蘇ジュースも作り終わり、余った氷砂糖を冷蔵庫に入れておいたら次女が隠れて食べていた。
長女&長男の「ずーーるーーいーー」が始まったので、「一人1日3個まで!」と、決めてあげていた。
我が家には「洗い物は子どもたちがやる」という掟がある。
どんなに雑に洗おうとも「洗い直し」はしない。汚いなら汚いまま出す。
なので、割と丁寧にみんな洗ってくれるようになり「3日に1回」のお当番を続けていた。
この皿洗い、最初は面白がってやるが段々面倒になってくる。
変わってほしいが、うっかり「変わってよ」と言うと「良いけど次2回やってね」とか理不尽を突きつけられる。
長女は「毎日3個」の氷砂糖を1個ずつコツコツと貯金していたのだが、これを利用して次女と長男を買収し始めた。
「氷砂糖3個で皿洗い変わってよ」と。
次女と長男も「皿洗い<氷砂糖」だったので、「私がやる!ぼくがやる!」と、取り合いになった。
長女は「これは使える」と、味をしめて自分のお小遣いで氷砂糖を一袋買ってきた。
次女も長男も「貯金しない派」なので、「働けばもらえる氷砂糖」に群がった。
最初は「氷砂糖3個」で働いていた2人だが、長女は働きもしないで毎日氷砂糖を食べている。
次女が真っ先に不満を漏らした。
「それ持っているのズルい!」と。
長女は「じゃあ5個あげるよー」と交渉し始めたが、次女の不満は募るばかりで「ヤダ10個」とか平気で言い始めた。
徐々に「氷砂糖」の価値が下がり始めインフレ状態。
長女はそれでも皿洗いをやりたくないので粘ったが、
次女の「一袋買ってくれたらやるけどね〜ん」にブチギレて大喧嘩になった。
長男はそんな姉たちを尻目に漁夫の利。
喧嘩して散らばった氷砂糖を拾ってボリボリ食べていた。
長男はたまに跳ねて「お腹の中に虫がわかないように」していたそうだ。
私は一人っ子。
姉妹弟っておもろいなーと思った。