「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」が爆発的に伸びている。
江戸川乱歩や横溝正史とか京極夏彦の作品などで表現されがちな陰湿さというか悪習などが、その手のファンの心に響くようで受け入れられているようだ。
グッズや特典カードが軒並み高額になっていて、13日から配布の「第4弾」のシール欲しさにリピートするファンが地元の映画館にもえげつなく居る。
13日も座席が9割埋まっていた。私が観たときは3人だったのに。
この「特典」をエサに観客動員数を出すのはいかがなものかと…。
同じヤツが同じ席に座っているだけなんではないか。
私は障害者割りがあったので、2回観に行ってみた。
2回見れば「あ〜」と思うところがあったが、そもそも「水木しげるファン」というのは長年のファンが多く、とってもコアだ。
若いときに鬼太郎の制作側の対談にも参加をしたことがあるが(昔某所で小遣い稼ぎに漫画のアシスタントとかやったことがあるツテ)正直言っていることが意味不明な方が多い。
ご存知「ねこ娘の進化論」を語るときのこだわりよう。
当時は第六期の「スーパーモデルねこ娘」は存在していなかったが、「二足歩行が猫化して四足歩行になる」話を延々としていて眠くなった。
その話をウン十年後の舞台挨拶でまだしていたので、この人「ねこ娘に呪われてるのか」くらい思った。
好きすぎて詰め込みすぎちゃうタイプ。ASDなんだろう、いらっしゃいませ。
でもそれくらい制作者側に「鬼太郎愛にあふれる」方が多いので、今回の作品も端々に「水木しげるあるある」が盛り込まれていて、見つけるのは面白かった。
「水木」の名前が無いことや戦争の記憶。
「ゲゲ郎」という名前や「記者の山田」「お為ごかし」や「水木家のお手伝いさん?」というおばあちゃん。(名前があるんだよ)
他にも色々あったが、「水木しげる」さんの本を読み漁れば全部答えが出ている。
ちなみに「水木&鬼太郎」好きな方は「墓場の鬼太郎」(原作)を見てはいけない…。
20日から横浜で百鬼夜行展が開催される。
次男と行こうと思っているが遠いし学校あるし、水、木曜日(水木だし)に配られるカードはもらえないなぁ…。
こんな風にぶっ込んでくるのが「水木しげる好き」さん達のやることなのだ。
私は同じ映画を2回も観てしまったわけだが、始終作画部分の「歩き方が変」とか「可動域が変」とか「鉄壁の裾」とか。
内容以外のものが目についてしまって、「人体構造どうなっているんだ。」と、作画監督の方に疑問を持ってしまった。
面白い…というか総合して「キモかった」私の視点が違うんだろが。
犬神家の一族とか、金田一耕助に明智小五郎とか猟奇殺人もあまり好きではないので仕方がないが。
教室でも座ってられないのに「村」レベルで縛られるとか…。
原作の鬼太郎のほうが実際ヤバいけど、個人的には原作のほうが好きかなぁ。