ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

酒なし新年会

ママ友と集まったとき、「飲み会をやりたい」という話があった。

でも「お酒飲み放題だと時間制限がある」という理由で、ロイホになった。

ドリンクバーを飲み飲み、5時間位話し込んでいた。

 

みんな「悪口を言わない人達」なので、話していてすごく楽しかった。

デザートも満喫して、私としてはサイコーだった。

 

私はお酒を全然飲まないし、酒の席もすごく苦手だ。

これがASDであるから、という確固たる理由があったので驚いた。

ただの「体質」だと思っていたからだ。

 

ASDは規則遵守という傾向にあるため、自我の崩壊まで飲めない。

(想像できなくて理解できない)感覚過敏で刺激に絶えられない。

元来孤高の人なので、「飲もう!」という同調圧力の場に自身の精神が存在しないし、そもそも社交が苦手。人混みも「ザワザワ」という音も苦手。

 

などなど様々な要因があるが、私も概ねそういう理由であった。

 

アルコールを接種したことにより、人格が変わると「その人の本当の姿が出てきた」と、認識してしまうので次に合うときに身構えてしまう。

「目に見えたものが全て」なので、アルコールによって化けの皮が剥がれたと思ってしまうのだ。

 

理屈ではそういうわけではないとわかってはいるが、実際口うるさくなったり泣いたり笑ったり…見たことのない情緒に、急にどうしたどうした…と、動揺してしまう。

 

そんな友達の姿は見たくないし、うるさいところも苦手だし、別の席が酒の勢いで大騒ぎしていたとしたら、私は心が圧迫されて(大声によるPTSDがある)ひとりで泣いている気がする。

みっともないから行きたくない…。となる…。

 

前回話しをしていたとき、「大人の付き合いがしたいよね〜」と、みんなで言い合っていた。

要は子供が居ない状態で、バーとかホテルでゆっくり話したいみたいなご要望。

私は未だにソレが理解できない。

子供がいるから楽しいのに…と、思っているからだ。

 

話を聞いていると、「なるべく自分の時間がほしい」というものばかり。

…でも私以外、お子さんはみんな一人っ子だ。

 

子供なんかあっという間に大きくなって、一緒に居られる時間がいかに少なくて大切なものなのか…なんて、現在進行系の一人っ子母さんには伝わらない。

独身時代が長かった方ほど、「子供抜きで旅行したい」とか「ひとりで寝たい、風呂に入りたい」の嵐だ。

 

それ、今しなかったら、あっという間にできなくなるんだよ??

という危機感もなく、眼の前のことで精一杯。

その気持ちもわかるけど…私はもっと子どもたちと一緒にいたい。

 

フルタイムで働いている方は、朝1時間、寝るまでの2時間、一日合計3時間くらいしか我が子と一緒に居ない。

せっかくの土日なんか家族で楽しむ絶好の機会なのに、じじばばや家政婦さんに預けて旦那や友人と会食したり。

家に居ても「各自のスマホ」とにらみ合い。

 

…子育てってそんなんでいいのか…人それぞれだからなぁ…。

と、流してはいるけど「じゃあなんで産んだんだろう…」と、疑問に思ってしまう。

もちろん「これは論争ではない」と思っていたので、口に出して言わなかったけど。

 

私は20歳で母になって、あれから26年間子育て中心の生活をしている。

独身時代は学生だったし、お酒を全く飲まないので「大人の時間」とか全然わからない。

 

想像で言うと、ちっさい前菜を摘みながら、おちょこみたいなグラスに入った2000円くらいの着色料を2時間かけて食し、足より長くてケツより小さい椅子に座ってダラダラダベる。

雰囲気は暗くて景色だけは良い。

 

大人への偏見だが。

 

私は「子どもたちとおなかいっぱいきなこもちを食べた」ときが幸せだったけどな。

そういう大人の経験をしたら、癖になるのかな。

 

…みんなが何を望んでいるのか、やっぱりよくわからなかった。