ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

ネガティブから学ぶ

前回の続き。

 

過去に「悪いことがあると良いことがある」これは表裏一体で、バランスよく訪れる。と、書いた通りのことが起きた。

昨日みたいな「史上最悪な日」を体験してしまい、このまま腐っていても前に進めないと思い、翌日に「別の美容院」を予約して行って来た。今回はそんな「後日談」。

 

私は前とは違う美容院に入る際、意図的に「クソ美容室と全く同じ」入店を再現して(歩いて座っただけだが)「同じ希望」を伝えた。

よくある「茶髪にインナーカラーのミディアムショート」なんだが…。

 

学習能力のない行動だが、「自分がおかしくないこと」を信じて試したかったのだ。

このまま理由もわからずグズグズ一人で考えていたら、昔みたいに「自分の意見に蓋をして相手の言いなりになる人生に逆戻りだ」と思った。

 

「自分」を変えるのも「自分」なんだ。

 

私の担当の方は、奇しくもクソ美容室と同じ様な体格の男性で、あわやPTSDが発動しそうなほど心臓がバクバクした。

 

その男性は一通り髪質を見て2、3質問してにっこり笑った。

「わかりました!」快諾。

 

「ちょっとクセがあるけど、カットで行けると思います。一緒に話し合ってご希望に添えるように努力しますね!」

 

 

おまえッ!!!!(初見)

 

 

これ!!コレがプロの対応!!!!それで良い!!それが良い!!!

ていうか、髪型も色も任せる!!

もう「どうにでもなれぇー(晴れた感じ)」という気分になった。

 

この時お店は男性の美容師さんが2人だけで、アシスタントもゼロ。

今さっき先客を返した直後だったのに、床には髪の毛が一本も落ちていなかった。

…クソ美容室は「朝イチ訪問」だったのに床や棚が髪の毛まみれだったのに。

 

更にクッションを毎回差し出してくれるし、ネトフリ見放題。

そしてタブレット…指紋すらついていない…!!!都度新品??

 

…とどめに「お茶にお茶菓子が6つも…!!!」家族の分もいいんですかッ!?(違)

 

想像を超えてくる「おもてなし力」連発で、私にはもったいない…と、逆に「お呼ばれされたお客様」みたいに小っちゃくなっていた。

何だこの…「地獄から天国に這い上がった様な感覚」は…。

 

ピッカピカのタブレットでゾンビドラマを見ていたら(それな)昨日の惨事を思い出し、涙がこぼれそうになった。…情緒疑われそう。

 

「おかしいのは私じゃなかった。」

 

そう確信した。

 

その美容師さんは私が動画を見始めると、一言も話しかけてこなくなって、顔周りに髪がいかないように気遣ったり「最小限のアクション」で移動や向きの指示を伝えてくれた。(おばさんがゾンビを見始めたからではないと信じる)

 

…神降臨。

あまりにも「完璧だった」ので、モニタリングかと思った。

 

…この人なら…!!

「あの…もし、お客様が持ってこられたご要望が難題だったら、どうしますか?」

恐る恐るド直球を投げてみた。

 

「あのクソ対応」が、美容室として一般論であったら…という疑問が拭えなかったのだ。

即答で「断りますねー今はどこもそんな感じですよねー」とか言われたら、カラーリングの最中だったけどそのまま帰ろうと思った。

 

その美容師さんは笑って、

「僕はできないことは”できない”って言いますよ。でも僕には知識があるので、他のやり方で”ご提案”させていただいて、一緒にお客様のご要望に近づけるようにします。」

 

100点満点でました。

 

「…ででで…ですよね!!!」嬉しすぎてどもってしまった。状況が昨日と真逆。

 

そして禁断の質問

「…それでもできなかったら…”他に行ってください”ってなりますか?」

美容師さんは間髪入れずに

「あーお客様によるので難しいですが”他に行け”って極論ですよね。」と、また笑った。

 

 

「無罪放免」いただきましたーーー!!!!

 

 

…一生懸命「泣かないように」頭の中で変なツッコミをたくさん入れた。

頑張ってた「私」。

 

私は一人っ子で「機能不全家族によるアダルトチルドレン」でもある。

「高圧的な態度の人」に従ってしまう特性があり、標的にされることも多かった。

なので「孤立した環境下」において、両親から理不尽を突きつけられても「一人で我慢」するのが「当たり前」だった。

 

その「呪縛」は親元を離れて27年経った今でも解けていなくて、なんだかんだ思うことはあって反抗してみるも、結局「…悪いのは私なんだ」と着地してしまっていた。

全部「丸飲み」するのが私にとっての「普通」。…旦那以外…。

その方が「みんなが幸せなんだ」と思っていた。…旦那以外…(2回目)

 

「自業自得」「自己責任」「どうせできない」を親から呪文のように言われて育つと、人はこうなる悪い見本みたいな私。

最近になってようやく自分を知って「変わる努力」をしてはいるが、目に見えた変化は「ちいかわの服を着て外を歩けるようになっちゃった」くらいしょうもないことばかり。実際自己肯定感なんかマリアナ海溝より深くて低い。

 

そんな私がASDの特性である「永遠の自問自答」に突入する前に、他の人たちのお陰で「クソ美容室」の真実が少しずつ分かってきた。

 

当然ながら「悪いのは私」ではなかった。しいて言えば「運」が悪かった。

 

落ち着いて他の口コミサイトを見たら、私より酷い対応をされた人が沢山いたのだ。

昨日の「クソ美容室」は、そもそも「そういうヤバい店」だった。

 

他の方の書き込みで読み取るに、仕組みはこうだ。

そこでは常連も都度「ホットペッパービューティー」で予約させる。

「簡単なカットだけ」のお客を囲い「その場での口コミによる特典」を渡していた。

要は「賄賂」だ。

 

お店の都合で「お客を選ぶ」上に、お客は「特典目当てで”その場で”評価を書く」ので軒並み「高評価」を保てる。

髪型の再現が難しかったり、こだわりのある新規だと「失敗した時に評価を下げられる」恐れがあるので「難癖」つけて断っていたのだ。

 

なので私みたいに「変化を求める」お客を初見で切り捨てる。

予約は「店の都合で」一方的に「キャンセル」できてしまう。

そうすると「理不尽に扱われてもホットペッパービューティーの口コミに”無念の意”を残せなくなる」のだ。確信犯だ。

 

美容室も汚いが、心も荒みきっている。

美容室のくせに「お客さんを満足させる」のではなく、システムを悪用して「評価を維持することが最優先」の店だった。

 

そんな店に大事な休日と「なけなしのメンタル」を踏みにじられた私。

ブラボーなくじ運の無さ。

 

…ていうか、泣いた時点で旦那じゃなくてマジで「警察呼べばよかった」(それな)

 

ASDである私は「すべてを記憶」してしまうため、嫌なことがあるとどうにか乗り越えようと一人でもがいて、色んな方法で自分を「誤魔化して」来た。

「みんなもそうやって努力しているんだ」と、信じていた。

 

だから何が起きても「これは普通のこと」と自分に言い聞かせてやり過ごせたが、実は私は「障害者」で「アダルトチルドレン」で「私の方が普通じゃなかった」わけだ。

 

そんな私が初めて「他人の力を得て」問題と向き合った。

 

旦那に言えた「助けて」

違う美容師さんの「答え」

ブログに書いたことでの「お星さま」

 

…ブログだから不幸すぎる表現は抑えて「面白おかしく書こう」って思って「意識をして」書いていたら、なんだか「負のエピソード」なのにちょっと笑えた。

 

それに「星」という形の足跡が着き、「誰かいる」が目に見えた。

悪い思い出も「呪詛」のように「呪い」が拡散して「弱毒化」したと言うか(表現な)

 

原因が「他人」でありながら、正しい方向に導いてくれたのも「他人」。

ASDである私にとって人付き合いは謎だらけだけど、「良い出会いには感謝せねば」と心から思った。

 

今まで私は「理不尽」が発動するたんびに「一人で全部我慢」して丸まっていたわけだが、本来ならこの思考を改めないといけなかった。

 

今回「嫌な奴2人」に対し、守ってくれた人、癒やしてくれた人、私に賛同してくれた人の数のほうが「圧倒的に多かった」のだ。

 

誰かに伝えることで「リアルに沢山の人と関わり」ネガティブを受け流せた。

隠れて「誰かに愚痴をこぼす」のとはちょっと違う「まっさらな爽快感」があった。

 

「ネガティブから学ぶ」ってとっても辛かったけど、今日まさかの

「史上サイコーに良い日」になったのだ。

最後に、読んでくださった方々にも「助けてくれてありがとう」と伝えたくなった。

 

旦那にもね。