知ってるワイフ、というドラマだけを見ている。
1話で共感して見始めたのだけど、あれが日本だけでなく韓国も含めた基準の「主婦あるある」であるなら、その事実にもう一度泣きたい。
そして、澪と結婚しなかったことで生まれなかった2人のお子さんに対して「ごめん!」で終わらせたクソ元春のせいで、もはや大倉さんを見ただけでムカつく。
それはそうと。
再婚とはいえ、今の旦那とは10年以上一緒である。
夫婦が10年も経てば、ラブラブ・・ではない。
ひと山超えた同士というか、家族。というか。
ドキドキする事が無いというか、羞恥心もないというか。
詮索が嫌だし、家ではひとりでいたい。
最終的に・・恋愛感情が無い。
でも、このドラマを見ながら自分たちを客観視したり、お店に夫婦で来店してくださる方を見たりしていると、いいなぁって思う。
一番うらやましいと思うのは、いい年しても外で手をつなぐ夫婦を見かけたときだ。
言い方がいじわるなのは、やっかみである。
これが最近本当に目につき、羨ましくて仕方がない。多くない?
お客様でいらっしゃる、白髪で80歳は超えていらっしゃるご夫婦も、手をつなぎよく歩いているのを見かける。
これはもはやバランスの問題で手を取り合っているようにも見えるのだが・・。とにかく可愛らしいのだ。
ああいう夫婦になりたいな・・と、思ったら何だか悲しくなった。
今の主従関係をクリアにするなんて無理だ。
足でも折らねば手をつなぐきっかけなんてない。
そもそも30代の頃、バイトでご一緒だった奥さんが旦那とものすごく仲良しで、周りに羨ましがられていたことがあった。
その方は結婚15年くらいで、年は40超えていたのだが旦那さんは50代。
でも「旦那と夜が無いとか考えられない」とか、平気で言う。
下ネタではなくて、ちょっとアメリカ人的なオープンさで読んでほしい。
子ども達の前でも、普通に「ランラン♪」って感じでラフに手も繋ぐし、意識をしているわけでもなくお礼などですぐチュッてできる純日本人。
自然体なので、アメリカンファミリーの様に子ども達も公認だ。
その頃は「え~(キモいよ~)」ってニュアンスで交わしていたのだけど、今となってはどうして私はあの頃、旦那とそんな関係を気付けなかったのかと後悔している。
「あの頃」できなければ一生できない。
一度、意を決して、子供も巻き込み旦那と手をつないでみたが、意識を子供に向けすぎて旦那がお座なりになり、気付かないうちに振り払っていた。
どうにか「可愛らしい女性」に戻りたくなり(年相応のね)、自粛期間中に産後太りから16kg痩せて、灰色の服も一掃して明るい色に変えた。イメチェンだ。
「1カ月に1回は2人で出かけよう。」と、決めたが、子ども達の卒業式や結婚や引っ越しやら忙しすぎて全然できてない。
あんまりにも出来な過ぎて、自分の努力が無駄みたいに思えた。
いい年して女として見られたいとか、キモいし滑稽だしって気持ちも相変わらず消えない。
なんで夫婦で仲良くしたいだけなのに、世間体とか、年齢を卑下したり、「見られたら恥ずかしいことだ」と、思ってしまうのだろう。
何だか肯定しながら否定しているお年頃・・。
全然思い通りにいかず、このドラマを見ては「旦那は前の彼女の方が幸せだったかなー」とか関係ない事を思い返し、自分を全否定していた。
もう、メンタルの弱い人は見ちゃいけない。
誰でも「あの時ああしていれば・・」ってあるしね。
再婚の時、私は連れ子が3人もいたから余計そう思う。
というか、今思い起こしても旦那は奇特だ。
末っ子が生まれるまで6年くらい、血のつながらない子を育ててくれたのだから。
それだけでもありがたいのに、まだ「私を愛してくれ」って欲張りすぎなんじゃないか。もっと違う夫婦の形を求めたほうが良いのではないか・・年相応に・・。
全て自分でブレーキを踏んでしまい、きっと旦那には何も届いていない気がする。
もう興味ゼロなんだ。
で、また泣けてくる。年増の空回りはみっともない。
夫婦って家族なんだけど、血が繋がっていない他人同士なわけで、この事実は何十年経っても変わらない。
全く違った環境で育った二人が、お互い妥協しながら同居しているわけだけど、同じ方向を見ている。
そこの歩幅や距離感って、年と共にどんどん広がる。
ここを常に詰める接し方や、思いやりって大事なんだなって失ってからわかる。
2人でいるのに孤独だと感じる寂しさ。
最初ってなんであんなに素直だったのかな・・って、本気で悩める。
たぶん「まだ好き」なのだ。
旦那はお店に寒そうに入ってきた女性のお客に、気を使ってお茶を出しちゃうような人。
一生懸命働いているから、お客さんから手紙やお菓子をもらうこともある。
仕事場では私が言うのもなんだが、ババア受けする・・。
私より他の人といる時間や、話す時間が長いわけで、浮気してるんじゃないかなとかウジウジしてしまう。
結果、私は旦那への当たりが根拠もなく強い。
スマホとか持ってないし、しつこく連絡するタイプではないのだが、その分レトロに電話で大喝一声「いつになったら帰ってくんのー!?」って、まさかの毎日。
そりゃ離れる。
・・結論が出てしまった。
その上、昨日の夜に旦那が不倫をしている夢を見てしまい、今朝リアルにキレた。
とんだ言いがかりだが、私だけは本当にあったことだ。
今、私たちの溝はマリアナ海溝より深い・・。
恋愛って結婚していても、していなくてもめんどくさい。
ただ言えることは、まだ旦那が好きなのかもしれない。ということだった。
もっとおじいちゃん、おばちゃんになったら、ただ手をつないで歩きたいなぁ。