ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

主婦起業家

自分も起業して8年目だが、今の土地に越してきて「起業している主婦」の多さに驚いている。

これは現代の風潮なのか、それとも生活に余裕がある方が多い土地での特徴なのかはわからないけど、皆さんおチビを抱えてとてもアクティブで格好いい。

 

自身は結婚が早く、社会的な経験値も低いので先手を打っておこうと起業した。

前に記した通り次男とかぶるとは夢にも思っていなかったわけだが。

 

土地柄か時代なのか、当時周りに「起業した」ご家庭がなく、あっても「自宅でエコクラフト教室」とかだった。

それでもなんだか子育てをしつつ、趣味にも没頭している姿に憧れていたものだ。

 

しかし、現在周りで起業されている主婦の皆さんのレベルはすごく高い。

以前「ダイエット講座」「お料理教室」などを開催するような方は、大抵自宅や公民館で開催していたり、大規模であっても家庭教育止まりだった。

 

今の方たちは違う。

企業提携やサブスクインターネット配信、お料理講座も自宅に畑から作り、自家栽培の有機野菜を使用してレシピを考案するのだ。

ハングリー精神パねぇ。

 

プロ意識もとても高くて、ファスティングを指導するエステを開業したお母さんは、「自分が手本にならないと説得力がない」と、OPENまでに20キロ以上痩せた。

すごくストイックで、格好いいな−と大尊敬だった。

 

そんなお母様方のおチビはみんな小さくて、下は1歳〜上は10歳くらい。

今そんなに頑張らんでも…と、思いはしたが、やはり「主婦=社会からの隔離」というイメージが彼女たちを焦らすのかなって複雑な思いがした。

 

うちは一番上と一番下が18歳離れているから。「一過性である子育て」を連続で25年間続けている。(現在進行系)

時代の流れを背景に、過去と今の子育てを比較すると、一見何の発展もない(結局同じ疑問の繰り返しだから)環境でありながら、個々の意識の違いは一目瞭然だ。

 

昔は自ら赴かなければ情報を得ることができず、初めての体験に対してみんな形振り構わず子育てに没頭した。

今は情報社会で、大抵のことは「検索」で解決するため、余裕ができた分隣の芝生にも目が行きがちだ。

…挙げ句なんだかわからない「焦り」に追われる。

 

十分理解できる心理なんだけど、ばぁばである私から見ると「まぁ一旦落ち着け」って思っちゃう。

ビズリーチが商売になる時代だから自身のスキルも煽られるけど、おチビがおチビでいられる時間は今だけだよ。って。

ソレ(起業)は「今」かい?って。

 

それを痛烈に感じたのは、とあるエステに通ったとき。

エステシャンの方のおチビちゃんが同じ学校で、次男と同級生だった。

我が子の同級生のお母様の前で脱いでる私も切ないが…今は置いといて。

 

その方は4人もお子様がいるのにとってもキレイでとってもスタイルが良かった。

私はエステに行くだけで、どうせ脱ぐのでいつも着の身着のまま、サンダル履きのドすっぴん。

ヘッドスパもあったので、髪も寝起きのままくくっているという、およそ外出する格好ではないだろう。という姿で通っていた。

そのお母様はエステシャンなので、キッチっとした身なりでお化粧もバッチリ。

とにかく、見た目も考えも女子としてカッケーな。と、いつも尊敬していた。

 

しかしある日のオープンスクールでそのお母様を見かけた際にドッキリとした。

抱っこ紐でおチビちゃんを抱っこし、2歳位の子をおぶってもう片方の手で幼稚園児くらいの女の子と手を繋いでいたのだ。

一瞬別人だと思った。

 

うちの次男は末っ子なので、私はバッチリお化粧をして小綺麗な格好で参戦していた。

そのギャップが激しすぎて、一瞬お互いシカトしそうになった。

 

で、そうだよ。普通こうだよ。

と、目が冷めた。

 

私も割と小綺麗にしていたほうだが(ASDは完璧主義なので)上の3人を育てていたときは、なにか自分個人の出来事を優先すると、子どもたちが何かを我慢していた。

当時の私は母子家庭だったし、今でも完全なるワンオペなので誰かに頼ることも無く。

上の3人はお互い役割を決めてそれぞれ家庭に尽くしてくれた。

 

だから私も3人のやりたいことは全て許容してきたし、できることとできないことはお互い譲歩してきた。

それでもこれは上が中学生に上がってからの話だ。

これが1歳とか幼児だったら、私はきっと崩壊していたに違いない。なんせワンオペ。

 

今のお母様方は社会復帰がステータスなのか、異常に現場復帰が早い。

生まれてから通う保育園に妊娠中から申請を出すのだ。

海外でも女性の社会進出は推進しているので構わないのだが、「だったらなぜ産んだ」と、ばぁばの私はちょっと思う。

 

子供との生活って、「自分もこうやって育てられたのかな」って体験できるし、様々なことを学べる。

「子供がいる」って特別なことと言うか当たり前ではないことで、このことにも感謝しないといけないし、命をつなげるって何よりもかけがえのない事だと思う。

 

今の経済状態では働かないと食っていけないとかよく聞くけど、そんな方に限ってスマホを所有して車もあって習い事もさせている。

…その生活レベルを下げれば子供との時間が活かせるのでは?と、ツッコミたくなる。

だから「ガラケーだと不便じゃない?」と言われるが、情報社会って不便ですな。と、逆に上から見ている。

だってみんな洗脳された「スマホ依存症信者」みたいなんだもん。

 

私は症状に「グルグル思考」があるので、打ち消すために単純作業がないと心が崩壊する。まぁ今はスイカゲームなわけだが。

だから四六時中検索できたりゲームができるツールを手に入れたら、それこそ廃人のように引きこもってしまう気がする。

 

そうやって昔よりも「気が紛れる」何か、「社会と繋がれるツール」があるのだから、他人と自身を比較することに使うよりかは、リアルを楽しむために役立てたら良いのになって思うのだ。

 

エステティシャンのお母様もとても素敵だけど、おチビちゃんが大きくなったときに後悔しないようにスキルアップして邁進できたら良いのかな。

 

人んちのことだけどね。