お正月に遊びに来た長女と孫を東京駅に送った。
駐車場がどこも満車で、一泊6万以上する「THE TOKYO STATION HOTEL」に止めてやった。
ラウンジのロイヤルミルクティーが一杯2200円とかで、家族揃ってガタガタ震えていたのだが、案の定出庫の際にお値段の洗礼を受けた…。
東京駅ではキャラクターショップがズラーっと並ぶ「キャラクターストリート」へ行ってきた。
「ちいかわ」や「おぱんちゅうさぎ」のショップが規制をかけるほど大人気だった。
…なぜ?
人気があるとは知っていたが、今時分インターネットでも購入できる。
東京駅限定グッズとかあったのかな。
数日後、長男がバイト代はたいて「ちいかわ」を全巻買ってきた。
「見て」と言われたので見た。
…話には聞いていたが、素直ではない漫画だった…。
昔「ねこぢるうどん」という漫画が好きで集めていた。
ガロ系で言えば山田花子も嫌いではなかったけど、お二人共自死してしまった。
両者とも視点がアングラでうがっているが、どの作品も言わんとすることは理解できるが共感しがたい何かがある…。クセの強い漫画だった。
精神疾患があったりすると、世の中はこんな感じに歪んで見える。(色んな見え方があるけど)
これが「病気で頭がおかしいから変」で一緒くたにされると、個人の真意から目を背けてしまう。彼女たちにとってはこういう感性が「普通」だからだ。
いわゆる「一般的」で、「素直な物事の受け止め方=正常」だとして、そうでない視点や疎外感や攻撃的な発信の先にも誰かの意志はある。
別に「世直ししてやるぜ!」とか「本当は汚い世の中なんだよ!目を覚まして!」みたいな意図は微塵もないと思う。
彼女たちの作品はセンセーショナルなので、「嫌悪感」という意味で理解できない方のほうが多いと思う。
ただ「損得なしの世界観」の中に存在していて、彼女たちなりに凄くピュアに捉えて発信している。「潔白でもないが悪ではない」。
本人たちが世間をどう受け止め、もがいているかが作品を通してわかった。
「陽もあれば陰もあるんだ」なと。
いちいち共感する必要はないけど「そうか」と思って読んでいた。
「ちいかわ」では、そこまで「世間に向けての攻撃的な描写」は無いが視点がかなり独特だ。
とりあえずこの世界を「素直に見られない」人が描いている。
児童心理的にどう響くか…「真っ白に近いグレー」な気がして、「これは大人の漫画だな」と、私は位置付けした。
長男に「どのキャラが好き?」と、聞かれたので「ポシェットの鎧さんはいい人だよ」と、答えた。
長男は「うさぎ」推しだそうだ。
そう言われたので、うさぎを意識して読んでいたら私の推しも「うさぎ」になった。
確かにあいつはスゲェ…。
アニメだと分かりづらかったが、単行本を根気よく読み続けると何かがわかる。
伏線もあったりする…。