ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

かお

ASDADHDには特徴的な顔の作りがある。

何パターンかあるのだが、私もそうだが周りの方で多いのが「ツリ目(猫目)」「歯並びが悪い(顎が小さい)」「高身長か、低身長(間がない)」「年齢より見た目がかなり若い」方が多い。

 

皆さんはNetflixで配信中の韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を知ってる方はいらっしゃるだろうか。

自閉スペクトラム症を持つ弁護士の物語なのだが、発達障害者の世界が細部まで作り込まれすぎていて、これが意図的だったら衝撃を受ける作品だ。

 

そしてこのウ・ヨンウを演じるパク・ウンビンの顔がまさにソレである。

 

彼女の他の作品や普段の姿は普通の方なのだが、ウ・ヨンウの役になったとたん変わるのか、発達障害者の顔になっている。

韓国俳優恐るべし。

 

「ウ・ヨンウ弁護士〜」は、もはや私のバイブル(?)というか、あまりにも作り込まれすぎてため息が出る程。

十中八九、発達障害の方が見ている世界はアレだ。

 

たぶん定型発達の方が見ても、単純に「リーガルドラマ」か「ラブコメ」だろう。

でも、私達は目につくところが全然違う。

 

O.PからしASDの見る世界や音、光や一つだけある違和感、目についてしまうもの、感覚をよく表現しているのだ。

また、翻訳の際も「言葉へのこだわり」が強いASDに合わせて、日本語を駆使して訳したそうだ。

 

彼女が見えているもの、彼女が抱えた困難、彼女を取り巻く人の気持ちを障害者に忖度なしで完成させた事も勇気がいることだろうし、細部まで「ASDあるある」をぶっ込んでくれて気持ちよかった。

 

一つのものに対してのこだわりと多弁、食の偏り、パートナーとの壁、光が苦手で音に敏感、空気が変わることを嫌がる、揃えちゃう、ルーティーンなどなど。

もっとあるけど、全てがASDの特徴だ。

 

私も役柄の彼女の様に、出来事を写真で記憶している。

ただ彼女のように文字まで詳細に覚えていることはなく、配置は全て覚えているので絵には描ける程度だ。

思い返すときその写真を引き出して物を言うので、終わったことでもぶり返せるし、自分の中でソレが今現在のリアルみたいに錯覚することはある。

 

ただ私の場合LDであるかは診断には出なかったが、人の説明が呪文のように聞こえて理解できない。

なのでいわゆる「授業」が超苦手。

「みんな口がパクパクして鯉みたい。」くらいナメていた。

結果、中高はかなり成績が悪かった。

 

WAISーⅢ検査では動作性IQ115。知覚統合、処理速度がアホみたいに高かった。

でもお勉強はできなかった…。

 

起業するときにセミナーにたくさん通ったのだけど、そこでは軒並み優等生だった。

同じ座学なのになぜだろう…と、不思議だったがまず「自分主導」が超得意で大好きであったことが判明。

 

だから長距離ドライブが苦じゃないし、大好きなのかと分かった。

基本的に単調な作業を好むので、これは納得。

旦那が運転しているとイライラして仕方がないし、そもそもタクシーやバスでさえ嫌だった。

 

そして学び方の変化。

今まで学校の授業では、先生が一方的に話すことを聞いて、書いて、だけだった。

これがセミナーの際、私は講師の言ったことを速記の様に全てその場で自分の言葉に変え、矢印で繋いだり下線引いたりまとめながら講義を書き起こしていた。

 

これで「講義という出来事」を丸暗記していたのだ。

あとから自分の処理能力の速さが尋常でないことを知って、「これかーー」と嬉しいんだか、悲しいんだか…。

人生やり直したくなった。

 

我が家は長女もASDなのだが、めちゃくちゃ優等生で絵が病的に細かくて上手い。

お勉強できるタイプ。

次女と長男は発達障害と言われたことはないが、それぞれ他より秀でたものがある。

 

で、次男がグレーな気が…。

私は小さい頃からすでにアカン子だったが、年齢を経てその時の成長に沿って症状が強く出る子もいる。

男子に遺伝しやすいので(と、言われることが多い)要注視だ。

 

なんでそう思ったかというと、長女と同じで算数(数学)の計算がめっちゃ好き。

何でも回す(回るものが好き)。ぬいぐるみ大好き。ブランケット症候群。ジャンプしちゃう。大声で歌っちゃう。手を叩いちゃう。(これらも発達障害の症例であります。)

ファンタジーの世界にいる天使くらい純粋。すげーマイペース。

 

だんだんグレーに…。

 

とりあえずまだ学習障害もないし、スポーツはすごく得意。

絵は下手だし何かを並列させる行為も、神経質でもない。

 

とにかく「なんにも覚えていない。(by6歳男児あるある)」

なので「年相応」を願いつつという感じだ。

 

話は戻るが、発達障害を知る方は一度「ウ・ヨンウ」見てほしい。

共感がたくさんあり、感動すると思います。