ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

知らない世界

お母さん同士で「飲み会をやろう!」と言っている知り合いがいた。

なんで「お酒」が必要なのか、今もよくわからない。

 

酒の力でも借りないと話ができないタイプなのだろうか。

わかり合いたいとか、仲良くしたいならシラフでいいと思う。

どうせ「全部を知る必要はない」のだから、色々考えて話したほうが誤解も生じず効率的だと思う。

 

アルコールって接種することで「不本意な自分」が出たりするんじゃないのか?

そういう素の自分も知ってほしいのだろうか。不思議でならない。

 

よく、「ストレスが溜まると呑んで解消する」とか聞くが、家で静かに呑んでいる分にはアルコールの力を借りているんだなと理解できるのだが、居酒屋とか「みんなで外で呑む=解消」というのがわからない。

 

私は聴覚障害があるので、「高音と低音と騒音と大きな音」に弱い。

騒音は色々あるのだが、車の多い通りの音は大丈夫だが(クラクションはダメ)人混みでの「雑踏音」が一番苦手。

 

ゲームセンターはダメなときと大丈夫な時がある。

たぶん「お子様向け」のゲームセンターは大丈夫だが、ガチゲーセンはダメっぽい。

なので居酒屋とかでの騒がしさや、様々な人の感情が渦巻く空間にいると恐怖で固まってしまう。

 

「光が苦手」という視覚障害と「偏食」もあるので、感覚過敏だとすると今流行りのHSPかな。とも思った。

美容院では地蔵になるし。(無駄話せず石のように動かない)

でもHSPは言われたことがないので、私の場合はASDADHD関連なんだろう。

 

こんななので、最大に苦手な空間が「居酒屋とカラオケボックス」なのだ。

こんな場所で…他人の何がわかると言うんだ…。

 

自分が好きな状況は、落ち着いたカフェでダラダラ過ごすことである。

追加注文をしつつ、友達と話すのが楽しい。

でも、みんなはアルコールがいいのかなぁ…?

 

私はASDなので「見たもの全て」みたいな感覚が抜けず、アルコールを呑んで変わった相手を見たら「化けの皮が剥がれた」と受け取ってしまうので結構辛い。

人付き合いって「ある程度の距離感」があったほうが長続きすると思うのだが、どうなんだろう。

 

10年来の友達に「呑もう」と言われるのと、数ヶ月程度の友達に誘われるのとでは意味合いも違う気がする。

前者は「そろそろ距離を詰めよう」みたいに友好的に捉えるが、後者は「腹の中を探る」みたいな陰湿なイメージ。

お酒を知らないのでこんなイメージがある。

 

私は全く呑まないが人生で一度も呑んだことがないか、と言われるとそうでもない。

過去数回だが呑めるようになりたくて練習しようと思ったこともあったし、若い頃品川でロンブーの赤い方にナンパされた時は人生最初で最後の酩酊状態だった。

 

この時はイキってカルーアミルク1杯しか呑んでなかったのだが、笑いが止まらなくてずっと笑っていた。

このときの精神状態と、私が乖離してしまうときが結構似ている。

意識がハッキリしているのにもかかわらず、「笑う」ことを止められないのだ。

体が勝手に動いて、勝手に喋る感じ。

アレを人工的に作るなんてまっぴらだ。

 

酔っ払うって発達障害精神疾患と同じ様な症状を自ら作り出すことなんだろうか。

タバコや薬物も脳に影響を及ぼすわけで、お酒も一時的に気分が変わるのであれば脳内でも何かしら作用している気がする。

好んで私達の症状を疑似体験していると思うと、定型発達の人って変なの。って思う。

 

これで「一緒に来ない?」と、誘われると「…いやでふ…」となってしまう。

お酒って変な飲み物だな…。