今日は「母の日」。
次男と市川市にある「市川真間」という駅に行ってきた。
ここは母の日限定で「市川真間→市川ママ」の表記になるそうだ。
テレビで知って、興味本位で行ってみた。
イベントもあると聞いたのだけど、広場でやるのではなく「駅構内の渡り廊下」で催していたので、狭くて人口密度も高かった。
更に「限定の駅名キーホルダー」目当てで外まで並ぶほどの列ができていて驚いた。
電車で移動中、また「しょうもない会話」が始まった。
きっかけは次男が130cmを超えたことだった。
ご存知「ドラえもん」の身長は「129.3cm」である。
他、体重や胸囲も「129.3」という数字になるのだが、これは「ドラえもん連載時の小学4年生の平均身長」である。
次男が2年生で当時4年生の平均身長を超えたわけだが、次男は別段クラスでも大きい方ではない。今は全体的にみんな発育が良い。
「ドラえもん」より大きくなったのかー。から始まり、
「のび太の身長はドラえもんより「頭一つ大きい」わけだから、140cm中盤となります。」
「うんうん」
「うんうん」
「では”ジャイアンの母ちゃん”の身長は!?」
「すげぇデカい!」
「そうです。彼女は180cm超えています。」
という話をしてやった。
お昼になり、カレー屋さんでカレーを食べた。
キッズセットの器が「機関車」になっていて、煙突に入ったドライアイスから煙が出るという、謎にテンションの上がる演出。
ここでも次男とサシで「ドラえもん」談。
先日次男がアマプラで「年末やり直しカレンダー」という道具の回を見ていた。
この話は各キャラが大晦日に1年間を振り返り、「後悔していること」を道具の力で「一度だけやり直すことができる」という「タイムトラベラーの禁じ手」を行う。
ギガゾンビが同じ様なことをしようとして、タイムパトロールに捕まっていたのだが、ギガゾンビ出生のだいぶ前である22世紀にはこのような道具が「未来デパートの福引の商品」となり、容易に一般人が手に入れることができるらしい。
一般的に「相対性理論によりタイムスリップすることは可能」であると証明されているが、「タイムスリップしてやり直す」ことは事例がないので「推測」の域だ。
事例がないとは言え、タイムスリップして「過去を変えた後」は未来に何らかの影響を及ぼすのだろうか。
ドラえもんやバック・トゥ・ザ・フューチャーは「タイムパラドックス」が可能である世界線での物語だ。
夢はあるが、いろんな疑問も生じる。
例えば「タイムスリップに要した時間」はどうなるのか、数分かかるのか一瞬なのか。
この「誤差」はどこで修正されるのだろう。
例え時空を高速で超えたとして、物理的な「肉体の状態」や「過去で起こす人為的要素の介入」がどれだけ元の世界に影響するのか。
また、後に「戻る」となった場合の「世界線」は存在するのか分岐するのか。
全てが「やってみないとわかんない」である。
理論上は「時間閉曲線」により「あるべき着地点」に戻るとされてはいるが、実際「事例がない」のだから「元の世界」という確証はなく「戻ったところでの自身の位置づけ」も変化しているか否かは不明である。
これは「過去の所業で未来が変わる」という意味でなく、ワームホールが存在していた場合「入って出ただけ」なので一切干渉されないということだ。
ただ、現時点「ブラックホール(入口)」は存在が確認されているが「ホワイトホール(出口)」は見つかっていないわけだ。
「ノヴィコフの首尾一貫の原則」で例えれば「タイムパラドックスは不可能」となる。
正確ではないかも知れないが、私はこういう解釈でいる。
これを踏まえて、次男とドラえもんの話をしていた。
「さっき見ていたドラえもんで、1個500円のどら焼きを買っていたよね。」
次男「うん、5個買ってた。」
「500円が5個でいくら払ったと思う?」
「2500円。」
「そう。ドラえもんは”子守ロボット”だよね。」
「うん。」
「のび太君の家に住んでいるけど、道具か家族か位置づけがわからない。」
「わかんない」
「…ルンバか家族かってこと。」
「…ルンバではない…」
「そう、一応”家族”らしくて、お小遣いはのび太くんと同額もらっているみたい。」
「へー」
「月500円。」
「…」
「時代が連載当時なら5ヶ月ためて買ったどら焼き。今と仮定したら消費税入れて半年分。」
「5ヶ月も貯金したのかー…でもお年玉かもよ?」
「ドラえもん登場自体が”正月”だから、大晦日のお話であるこの時点では”まだ一度ももらっていない”はず何だよね。でもそうするとドラえもん登場時のび太は3年生になっちゃう。」
「みんな年取ってないじゃん」
「そう”永遠の4年生。”季節も何度も巡っているけど。じゃあそこを無視したとする。」
「うん」
「セワシの”お年玉50円”が変。」
「なんで」
「そもそもお年玉が50円しかもらえないほど貧乏なのが過去に来たの理由なのに、なぜか”嫁を変える目的”にすり替わっていて、更にドラえもんは過去の世界で毎月小遣い500円もらっている。ルンバのくせに。」
「…かぞく…」
「ドラえもんの世界線ではタイムパラドックスが可能だから、親が変わったら”セワシは存在しない”」
「うん?」
「”セワシ”の位置づけは”のび太の孫の孫”なんだよ。玄孫。」
「?」
「のび太がしずかちゃんと結婚した未来の子は”ノビスケ”なのね。」
「うん」
「のび太がドラえもんを知る前の未来からやってきたから、セワシは”ジャイ子の玄孫”でもあるわけだよ。ノビスケのひ孫にはならない。」
「…」
「嫁がしずかじゃ存在しないのです。」
「お年玉は?」
「もらえません。というかいません。」
「…セワシは何しに来たの?」
「さあ。自分を消しに来たんじゃない。」
「…えー…」
「となると、ドラえもんの世界線の解釈が変わっちゃう。未来が複数形になるとセワシがのび太に絡んだ意味がわかんない。」
「…。」
「じゃあ”いた”とする。でも金銭問題ならドラえもんが過去の世界で月額500円もらっている時点で搾取すれば解決するじゃん。同じレートではないのかも知れないけど。」
「…」
「ドラミちゃんもタイムテレビで監視しているのに雇用主に報告しなかったわけだ。」
「。」
「この二体は確信犯です。」
「…へー…」
という話をカレー食いながら母が子に懇々と話していた。
もう、周りからどう見られようが構わん。