ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

マリトッツォ

一応経営者である。

 

バカなので勘だけで生きているのだが、子育てが終了したあとの喪失感で必ず鬱になると確信したので、先手を打って起業した。

 

‥あと、本音を言えば年下の上司に使われる人生が嫌だった‥そう、私はバカな上にプライドも高いという二重苦を抱えている。

 

で、この直感というか先見の明がオイラにはあると自負しておる。

 

業種としては飲食ともう一個全然違う業種なのだが、この飲食って常に変化し流行を追うのでめちゃくちゃ面白い。もう一個は面白くはない‥。

 

物販や服装にしても、髪型やスイーツ。

全ての流行に精通しているのは、プチプラ店のアンテナの受信力ハンパねぇ。

である。

 

たとえばアパレルのhoneysやguの色やデザインの先取りの速いこと速いこと。

色や形を取り入れて商品開発に回し、販売までどこか端折っていねぇか?って疑いたくなるほど早い。

 

周りが取り入れ始めた頃には売り切ってて値下げし始めるほど。

たまに先行しすぎた不発もある始末。

 

まるでカルディの季節物の先行販売が如く速い。

 

カルディはハロウィンとクリスマスにアホほど力を入れているわけだが、通常の物販店で10月31日のイベントものを9月から置くところ、カルディは8月中からじわじわ置き始める。

 

そのため、肝心のイベント前後には完全に売り切れていて、ハロウィンなのにクリスマス商品が置かれているほどだ。

 

これもカルディで働いていたとき学んだ戦略のひとつである。

 

なので、じわじわ来てるって感覚を先に受信できたら勝ちなのだ。

 

主人は経営者のセミナーに通い、まともに勉強したそうだが、私は過去にも語ったが勉強できない体質だ。

 

主人の説明がよく分かんないからざっと言うと、ピークに近づいたとき、ドピーク、下降線。

の、どこにターゲットを絞るかで対策を変化させる戦略だ。

 

この販売戦略の考え方が直感だけの私のやり方と、マニュアルがほぼほぼリンクすることが多い。

 

主婦として生きていて感じた直感だけなのだが、例えばタピオカやパンケーキ。

 

最初に目を付け販売するのは都内のそこそこ名のある個人店。

そこから話題になり、昼や夕方のテレビで取り上げられて、全国に知られる。

 

annannなどで特集されればレールに乗っかったも同然だ。

そのうち狭い店舗での専門店が増える。

ここまでくれば一応ブームだ。

 

で、これが都内だけで終わるか。広がるか。

綿あめとポップコーンは都心部だけでコケた。

 

大手チェーン店(ファミレス・ファーストフード)やコンビニが取り入れれば一大ブームなのだが、この商品開発が大手はいつもいま一歩遅い。

先で言う「下降線」 でぶっこんで来る。

 

行列は顧客のニーズと提供数が比例していないから起こる。

だんだん普及してくると、プレミアム感が薄れて衰退する。だから流行が終わる。

 

この両方を長期的に獲得しているものが、「ザ、シンプル」である、食パンや焼き芋などのニーズである。

 

この法則に当てはまるものを主力におけば、専門店で食っていける。

 

この安パイである商品は、一発屋カヌレやクイニーアマンなどとは違い、本当にシンプルなものが多い。

そしてそれに価値を見出すお客様もシンプルで、同じ商品を扱うお店が例え両隣であっても、ブランディングに成功した店舗のみ並ぶ。

 

この店のこの品物。

並んででも、遠くからでも食べたい!は強い。

 

この消費者ニーズをキャッチし、繋げるって結構博打だ。

当たるも八卦当たらぬも八卦というか。

 

で、今みんなが期待しているのは「タピオカの次」である。

 

これを当店は2ヶ月ほど前から予想し、商品開発をした食べ物がある。

その名もマリトッツォ。

 

今でさえコンビニでも売られているが、これに着眼点を付けた都内のパン屋さんだっけな?の、主人は商才の持ち主だ。

 

まず、このマリトッツォの名の由来から素敵。

そしてこの利用の仕方がまた素敵。ジューンブライドにも精通。

 

で、朝食にテラス席で朝刊片手にエスプレッソを飲むのが定番。

が、今の世のソーシャルディスタンスで素敵。

 

ビジュアル。たまらん。映えすぎ。

値段。安っ!

 

原価。アホほど安い。

わりに、ベースがブリオッシュなのでこだわる程美味い。

 

テイクアウトできるし、食べ歩きの宣伝効果抜群。

パン屋がその日のうちに提供できる手軽さで、さらにアレンジ無限大。

 

無敵だ。

 

っていう野生の勘を頼りに絶賛販売中。

 

カルディがバズったおかげで、うちも認知度うなぎ登りで毎日粘土細工のように大量に作っている。

 

一時期、次点で台湾カステラとかバナナジュースがキた気がしていたが、いかんせん不発であった。

これもなんとなく「これは来ねぇな」って思った通りだった。

 

分析してみると今の世の中の風潮ともリンクすることがわかる。

まず、バナナとカステラは品質管理と量産が難しい。

 

作ったあとの寿命も短命なので、バイトの負担も重い。

 

私の中でオペレーションの神はマクドナルドとオリジン弁当だ。

 

前者は言わずものがな、キッザニアで幼稚園児だってできるだろう。

 

後者は調理を必要とする職場でありながらオペレーションが上手く、未経験でもすぐに同じ味を量産できる。

また、リンガーハットのベルトコンベア式の調理台も目からウロコだ。

 

つまり未経験者がタイミーで来ても即戦力になるオペレーションが人手不足の今、すごく問われる。

 

今で言えば焼肉ライクは、業界中してやられた方式。

 

店員はおろか、客を店員として利用する。

つまりホールが要らない。上に、一人焼肉なので、もはやキッチンも要らない。

 

ちょっと前は居抜きで店舗数を増やした、けんのやり方が画期的だと思った。

 

うちは個人店なので流石に工場発注できず、殆ど手作りでメニューだけは手がかかってしまう。

なのでなかなか経営だけに回れず大変なのだが、逆に簡素化されたオペレーションでは無く手作りでリーズナブル。

が受けていてファンとリピーターがものすごく多い。

 

ウーバーイーツなんかリピート回数がその都度カウントされるのだが、ほとんど毎日リピーターばかりで回っている。

 

うちは付け合せの惣菜をロス対策と同時に進行するため、副菜がメイン級のクオリティで毎日違う。

要は消費期限を短くし、食べれるうちに惣菜にして回すのでロスがない。

 

その上メインをちょっと味見できちゃうので、宣伝効果絶大で次に頼まれがち。

 

毎日お弁当や外食の方はマンネリ気味なので、この付け合わせのバリエーションが多いほどリピートされるのだ。

今ウーバーイーツを初めて半年ほどだが、何と毎日頼む方も一人や二人ではない。

 

‥という顧客のニーズをキャッチする感だけは鋭い気がする。ホント。

 

 

私は片目が生まれつき弱視で視力が弱い。

 

なので視覚障害者の方の感覚が鋭いのと同じように、見えづらい左の感覚が多分通常より研ぎ澄まされている。

‥と思う。左は反射神経もよく落ちる前に拾えるし。右は無理。

 

だからなのか、強豪校のソフトボール部で初心者ながらファーストレギュラーも取れた‥。

どこから投げられてもなぜか取れたから。

 

脳は足りないものの代わりに何かを代用して補うという。

 

例えば脳挫傷で司令塔である前頭葉を損傷しても、何かが補い合って正常に近い状態の活動ができたりする。

 

プラマイゼロというか。

 

こんな感じの感覚の鋭さかな。

と、勝手に自己分析している。

 

 

つまり私は精神的にアレだと診断され、離人感が強い。

物事を客観視したり、先読みをして慎重に行動する傾向がある。

そしてこだわりが強く、ルーティンが多い。ので、変化に敏感だ。

 

何となしに世の流れの風潮を察知してしまうのは、これが存分に生かされているんかな。って思う。

 

足りない部分を補ってプラマイゼロにしようとしているのでは。と。

あとは、資質だけど短気なので行動が早い。

 

ひとつやってるときには、ふたつみっつ先を考えている。

 

‥ので、車の運転に向かない‥考えに集中すると、体で覚えたルートを走ってしまうからだ。

さらに先を見据えすぎて脱ぎながらトイレに行くとか。

 

 

だから「コレ」かな‥って漠然と思った。

 

 

脱線したが、このマリトッツォ。

上記の通り、過去の流行ったスイーツ並みに単純で販促向きだ。

 

 

どこまで続くかはあなた次第である。