ASDのただの主婦

       ASD診断前から診断後も続投ブログ。ASD目線だからこんな思考だったと後からわかるの巻。

子供のチカラ

常連のお客様で難聴のお母様がいらっしゃる。

 

大きな声ではっきりとお伝えすれば口の動きでわかるそうだが、私はASD…。

無自覚だったが、ASDの特徴の通り表情が若干人より乏しく口先だけで話していた。

旦那は伝わるのに、どうも私の言葉が伝わってないなと思っていたので、私はいつもメモに書いた。

 

ご家族でたまにご来店されるのだが、ある日やたらデカい声で話す子がいるぞ。と、客席を見たら難聴のお母様の息子さんだった。

 

2〜3歳くらいなのに、しっかりと話すので驚いた。

この頃からお母さんと話すときはきちんと目を見て、口をはっきりと開けて大きな声で話していた。

なので発音もよく、言葉をたくさん知っているのでおしゃべりがとても上手だった。

 

お母さんは息子の顔を見て、コミュニケーションを取っていた。

この様子がとても心に響いて、涙が出てしまった。

 

この子は難聴のお母さんと話すため、天性の感でこのやり方を取得しているのだ。

 

一生懸命大好きなお母さんとお話ししたい!が、にじみ出ていて、子供のチカラって凄いなと感心した。

 

今は4歳になった。

今日はハロウィン前日で飴をたくさんあげたんだけど、お母さんが「ちょうだい」と言ったら、大きな声ではっきりと「だめ!」と言って手でバッテンを作っていたので笑った。

 

最後帰り際に「7周年おめでとうございます。」と、私と主人に言いに来てくれた。

思い返せば去年も言われた気がする。

 

「天才だ✨」と思った。