色んなゾンビ物を見てきたけど、この間見終わった韓国ドラマの「Happiness」は斬新だった。
※ネタバレを含みます。
死者であるゾンビという概念ではなく、あくまでも「感染症」であり「感染者」は自分の信念により「発症を抑える」こともできてしまう。
「感染=死」ではなく「生きたまま」発症と正常時が交錯するサバイバルストーリー。
更にメインキャストクラスになると、それも自分でコントロールできてしまう都合の良さ。
途中までの着眼点が面白かったけど、最後はまくしたてるように終わってしまい「グローリー」でのデジャブが蘇った…。
韓国ドラマ…人気が低迷すると打ち切りにでもするんだろうか。
ラスト1時間で全部詰め込むより、最後までブレずにしっかりまとめてほしかった。
見終わると残念さは残るが、中盤超えるまではまあ面白い。ずっと見ちゃう。
更にいうと「アンドリュー」が長男にそっくりで、ついつい見てしまった。
…あんまり良い役じゃなかったけど…。
服装とかたたずまいとか背格好とか動きや性格そのまんま。歩き方も似ていた。
…役柄まで似てたら大分困るが。
実際の顔で言うと目鼻立ちや系統は似ているけど、ちょっと違う。
役者さん自体は高校生みたいな顔立ちなのに、年齢が旦那と1歳違いで衝撃的だった。
うちの長男はドラマでのアンドリューみたいに「いつでも一歩引いた傍観者」で、輪の中にいない。完全に次女(姉)により植え付けられた「警戒心」なんだろうか。
その割に肝心な時には飛び出てくる。
…出てくるだけマシなんだが常に距離は感じる。…思春期の男子はよくわからない。
ゾンビや感染症などは、これといった「定義」がない。
簡単に言うと「やりたい放題」。
感染してしまった方よりも、如何にして「生き残るか」の「生存者の人間模様」に焦点を当てがちだが、今回の作品は「感染した側」にもストーリーが有り面白かった。
斬新といえばCURDEというゾンビ物は「ゾンビのその後」を映画化したもの。
私は苦しくて最後まで見ていないのだけど「自分がゾンビであったときの記憶」が残った状態で生き残ってしまうという、ある意味残酷なお話。
「28日後…」と「28週後…」などはウォーキング・デッドの基盤というか、「ザ・ゾンビ」というストーリーで普通に面白かった。
「カーゴ」というゾンビ物の映画があるのだが、これはウォーキング・デッドのスピンオフでもパクられた衝撃的なラストがあって、「ゾンビ映画なのに泣いてしまう」1本。
色々あるけど、私的に韓国のゾンビが一番好きだ。迷ったら「新・感染」である。
韓国人特有の「劣等感や容赦の無さ」何より韓国ゾンビは身体能力がハンパない。
昔の「揺れるように追っかけてくるゾンビ」ではなく、死んだのを良いことに「限界まで肉体を追い込んで突っ走ってくる」のだ。
電車や車と並走しちゃうし、絶対諦めない。そして絶望的なのは「疲れ知らず」。
夜になると活発だったり目が見えなくなちゃったり、脳を壊せばいいものや水につければ良いものとかバリエーション豊か。
アメリカの「ウォーキング・デッド」や「バイオハザード」みたいな「未知のウィルス」とか「突然変異」で「勢いだけで派手にやるぜ!」みたいな映画ではない。
「キングダム」などは設定がしっかり作り込まれていて、原因があって結果があって、納得できる治療まであって、よくできているなぁ…と思った。
ゾンビは探せば色々あるけど、自分なりに「これは好き、これは嫌い」が結構ある。
アメリカ映画でありがちだが、「ため息つきながら瞬殺する」ような奴がいたら私はアウトだ。この期に及んで「人間」という概念を忘れてほしくない派。
なので「Zネーション」とかは不快だった。
人間の倫理観ってそうそうぶっ壊せ無いと思うので、「ミスト」みたいに1週間もしないうちに「平気で人殺し」できるメンタルが不自然だと思ってしまう。
私は終末の世界でも「スーパーでお金を置いていける人間」でいたい…。
それこそ「瞬殺」されそうだが。
こういう「破壊衝動」的なドラマや映画を観たいと思うときは、大抵疲れ果てている。
今後何か「終末」が起きてしまったら、一番怖いのはゾンビなんかよりも「人間」である…。
究極になってしまったときは「人を避けた」方が正解なのかもしれない。
とか、ゾンビ映画から学んでいる。