150cm☓90cmの巨大なこたつを買った。
「オコタにミカン」がやりたくて不眠症対策として買ったと言うか、今までファンヒーター1つで家族全員厚着をして冬を過ごしていたので限界が来た。
あれから
「小窓の無い方に頭を向ける」
「ベットとベットの間で寝る(狭い場所)」
「狭い場所で次男と寝る(次男は私にとってのヒーラー)」
これらを実践してみた。
結論、「狭くて真っ暗なところで寝る」が、一番効果的な気がした。
「小窓のない方に頭を向ける」は、太陽光が差さないので「体内時計」が狂うのか起床時間が変化してしまった。
通常なら二度寝、三度寝した後でも6時半きっかりに目が覚めていた。
でも、暗いところで寝た途端に寝坊したのだ。
よく寝られたという概念からすると良いことなのだが、では実際に途中で起きているか否かと言われると「3回起きた」である。
夜中に3回起きて、4回目に寝坊している。
どこに焦点を合わせればよいのだ…。
「ベットと壁の間で寝る」は、両側が壁に隔たれていて、布団がU型に包み込む感じが悪くはないのだけど「谷底」感は否めない…。
小さい頃ホテルに泊った時に、並んだ2つのベッドの上でジャンプしていて、間に落ちたときを思い出した。
なんだか落ち着かなくて、6回起きた。
最後は「狭い場所で次男と寝る」である。
次男は私にとっての「癒やし」だ。
男なのでタイムリミットも早そうだが、この子といると凄く楽だし幸せ。
歩くのも遅いしマイペースなんだけど、「これでいいんだ」と思うことが多い。
結局おとなになって責任感も出てくると「〜すべき」と、自分を拘束しがちだった。
もちろん、集団行動において協調性はとても大切だけど、自分の心が病んでいるときすら「他人に合わせる」を最優先に過ごしていた。
だから四六時中「早くしなさい!まだ!?何してるの!?」と、一番親しい相手に(家族とか)自分の尺度を押し付けがちだった。
これって結局自分の首も絞めている。
この理屈に気づいたのは仕事中だった。
うちのお店はわりと繁盛しているお店なので、昼時はひっきりなしにお客さんが来る。
これに「即対応」しないと失礼だ!と、夫婦で見えない縛りをかけていた。
なので、ひっきりなしのお客さんが並ぶ前に今の仕事を中断して、すぐにお席を作り、とにかくオーダーを聞いてから仕事に専念するやり方を続けていた。
この「いつ来るかもわからんお客さんの相手」によって、いちいち現場が翻弄される。
常にルーティーンをアップデートし続けないとついて行けない。
結果チームワークも崩れて、オーダーミスしたり「早くしたいがために提供に時間がかかる」という自体も頻発した。
これじゃあ本末転倒である。
忙しさが故「そもそも何のため」が、すっぽり抜け落ちているのだ。
そこで過去のやり方を思い出した。
私はホール(接客)は苦手なので、昔働いていた高級カフェでは厨房中心だった。
その時にウェイティング(順番待ち)がたくさんいるのに「ホールで食器を下げない人」がいた。
これを厨房側は「怠慢」だと思っていた。
しかし実は、私達厨房に配慮した作戦であったのだ。
片付けないことで、視覚的にも「追いついていませんよー」のアピールで、わざとお客さんを待たせる。
新規のオーダーを取らないということは、「現オーダー」に集中できる。
これにより、厨房がパニックにならないように抑止してくれていたのだ。
この「怠慢作戦」を思い出した。
「お客さんを待たせて良い」という概念が無かった。
そもそもウェイティングボードに書き込んだ時点で「私は待ちます」と、署名しているのだ。
待たせればいいんだ!!
この「来ていただいたので早くお通しするべき」からの「待つって決めたんだから待たせていい」という逆転の発想で「自分主義」を学んだ。
そうしたら随分効率が良くなって、精神的に「追い詰められた感」も消えていった。
こういう「受け流せばいいんだよ〜」という優しい空気を次男からは感じるのだ。
母親だから、ときにはケツを叩かなければいけないが、お出かけする際に「詰め込みすぎ」だった私も「この子に合わせて遅刻したっていいか〜(いいんか)」って思うことも増えてきた。
「全部回らなくちゃ!」と、躍起になっていた考えも「折れる」事を教えてくれた。
そんな次男と一緒に寝るという期間限定の大事な時間なわけだが、やはり「寝相の悪さ」に恐怖感が拭えず…。
顔をひっぱたかれて起きた経験から、自分の顔の周りにクッションを挟み。
蹴られた経験から足回りに毛布を挟み。
布団を剥いでしまうので、布団をグルグル巻にして狭い場所で2人で寝ていたら第三の不安要素が現れてしまった。
「窒息するんじゃないか」
…結果、「狭い場所で次男と寝る」作戦は撃沈。
過去最多の8回目が覚めてしまった…。
というわけなので、最終実験だ…「居間のコタツの中で寝る」
…成功しても失敗しても悔いが残りそうだが…。